“にんじゆつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忍術66.7%
仁術33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俳諧はいかいには、ふゆになつてたはずだが、みゝづくは、はるすゑから、眞夏まなつあきく。……ともすると梅雨つゆうちの今頃いまごろが、あの、忍術にんじゆつつかひ得意とくいときであらうもれぬ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「まるで鶯張うぐひすばりだ、此縁側をそつと歩くには忍術にんじゆつの心得が要るね」
屋根やねに、忍術にんじゆつつかひがつたのでもなんでもない。それきりで、第二だいに銀杏いてふにみゝづくのこゑえた。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
殺害せつがいなしたるならめ如何元益其方弟の頼を受け小西屋へ行きし事あるかと問れて此方はかたちあらたはお奉行のお言葉とも覺えず不肖ふせうながら山田元益仁術にんじゆつとする醫道いだう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ればさきつ頃店へ來りてお光のことを云々しか/″\言たる醫師の居るにぞ又おどろきてヤア和主おまへはと一言いひしが御場所柄ばしよがらあとは言葉も出さざりけり此方の元益最前さいぜんたしかの證據のあらざれば仁術にんじゆつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はじめとして並居る一同母親はゝおやのお勝もさては其の醫師は元益なりしかと計りにあきれてかほを見合せゐたりぬ忠相たゞすけぬしは呼び出せし和吉に言葉ことばはあらずして元益げんえきの方へ打向ひ其方最前さいぜんも申す通り仁術にんじゆつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)