仁術にんじゆつ)” の例文
殺害せつがいなしたるならめ如何元益其方弟の頼を受け小西屋へ行きし事あるかと問れて此方はかたちあらたはお奉行のお言葉とも覺えず不肖ふせうながら山田元益仁術にんじゆつとする醫道いだう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ればさきつ頃店へ來りてお光のことを云々しか/″\言たる醫師の居るにぞ又おどろきてヤア和主おまへはと一言いひしが御場所柄ばしよがらあとは言葉も出さざりけり此方の元益最前さいぜんたしかの證據のあらざれば仁術にんじゆつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はじめとして並居る一同母親はゝおやのお勝もさては其の醫師は元益なりしかと計りにあきれてかほを見合せゐたりぬ忠相たゞすけぬしは呼び出せし和吉に言葉ことばはあらずして元益げんえきの方へ打向ひ其方最前さいぜんも申す通り仁術にんじゆつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)