“しぶみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渋味44.4%
志夫美11.1%
渋海11.1%
四府見11.1%
新浮海11.1%
澁味11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生に対する深き執着と、あきらめとを持たせられた美女たちは、前代の女性ほど華やかに、湿やかな趣きはかけても、さび渋味しぶみが添うたといえもする。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
次に志夫美しぶみ宿禰すくねの王は佐佐の君が祖なり。次に沙本毘古さほびこの王は、日下部の連、甲斐の國の造が祖なり。次に袁耶本をざほの王は、葛野の別、近つ淡海の蚊野の別が祖なり。
この二柱の王の女、五柱ましき。次に日子坐ひこいますの王、山代やましろ荏名津えなつ比賣、またの名は苅幡戸辨かりはたとべに娶ひて生みませる子、大俣おほまたの王、次に小俣をまたの王、次に志夫美しぶみ宿禰すくねの王三柱。
古書こしよ渋海しぶみ新浮海しぶみとも見えたり。此川まがくねり、広狭ひろせまい言ひつくすべからず。冬は一面に氷りとぢてその上に雪つもりたる所平地のごとし。
さてまへにいへる渋海しぶみ川にてはる彼岸ひがんころ、幾百万の白蝶はくてふ水面すゐめんより二三尺をはなれてもすれあふばかりむらがりたるが、たかさは一ぢやうあまり、両岸りやうがんかぎりとして川下より川上の方へ飛行とびゆく
しぶみ川、みなもと信越しんゑつさかひよりいで、越後ゑちごの内三十四里をながれて千曲川ちくまがはともなひ此海に入る。此川越後の○頸城くびき魚沼うをぬま○三嶋○古志こし四郡しぐんながるゝゆゑ、四府見しぶみ文字もんじならんかとおもひしにひが事也。
古書こしよ渋海しぶみ新浮海しぶみとも見えたり。此川まがくねり、広狭ひろせまい言ひつくすべからず。冬は一面に氷りとぢてその上に雪つもりたる所平地のごとし。
團十郎だんじふらう澁味しぶみくはゝつたと、下町したまちをんなだちが評判ひやうばんした、御病氣ごびやうき面痩おもやせては、あだにさへもえなすつた先生せんせいかたへ、……あゝかじりついた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)