“渋味”のいろいろな読み方と例文
旧字:澁味
読み方割合
しぶみ80.0%
じみ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と与力の鈴源だけあって、声にもっともらしい渋味しぶみがこもり、おどしが板についていて、町人づらをふるえあがらすには充分である。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
生に対する深き執着と、あきらめとを持たせられた美女たちは、前代の女性ほど華やかに、湿やかな趣きはかけても、さび渋味しぶみが添うたといえもする。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
たちのいいのも悪いのも、気取ったのも気取らないのも、渋味じみなのも華美はでなのも、大きいのも小さいのも、千差万別の種類があるうち、自分は質の良い方の盗人だというと、神尾が笑って
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)