“こさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
故参35.3%
小三23.5%
古參11.8%
古参11.8%
子様11.8%
古杉5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どちらも大森署の巡査であるが、一人は猪村いむらといって丸々したイガ栗頭。大兵たいひょう肥満の鬚男ひげおとこで、制服が張千切はちきれそうに見える故参こさん格である。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
妥女うねめはら小三こさんという三人姉妹の芝居があり、も一つ、鈴之助というのがあっただけで、これらは葭簀張よしずばりの小屋でございますから、まあ私どもが
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
かれかれこれこれかげになりてのお指圖さしづ古參こさん婢女ひとあなどらず明日きのふわすれしやうらくになりたるはじようさまの御情おなさけなり此御恩このごおんなんとしておくるべききみさまにめぐはゞ二人共々ふたりとも/″\こゝろ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
弥勒みろくももうずいぶん古参こさんだから、居心地は悪くはないけれど、いかにしても遠いからね、君
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「さあお子様こさん方、お子さん方。」
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
目も及ばざる広庭の荒たきままに荒果てて、老松ろうしょう古杉こさん蔭暗く、花無き草ども生茂りて踏むべきみち分難わけがたし、崩れたる築山あり。水のれたる泉水あり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)