“こくか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
國家30.0%
刻下30.0%
国家20.0%
穀価20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自體國家こくかとは動く人間につて組織そしきされるのであるから、國家はいさゝかも此のしゆ不生産的ふせいさんてきの人間を要しない。國家の要しないやうな人間は、何所の家庭にだツて餘り歡迎くわんげいされるはずが無い。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
不協音の芸術、混乱妄動まうどうの芸術、僕が刻下こくかの生活はより多くこの末来派の思想に傾倒せざるを得ない。なぜなら僕の生活は分裂して居る。中心もない、調和はもとよりない、右往左往に妄動まうどうを続けて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
にんこゝろざしをたて国家こくかため其身そのみをいたせば、満都まんとひとな動かされて梅の花さへ余栄よえいたり、人は世にひゞわたるほどの善事よきことしたきものなり、人は世に効益かうえきあたふる大人君子たいじんくんしむかひては
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
はじめには越後の諸勝しよしようつくさんと思ひしが、越地ゑつちに入しのちとしやゝしんして穀価こくか貴踊きようし人心おだやかならず、ゆゑに越地をふむことわづかに十が一なり。しかれども旅中りよちゆうに於て耳目じもくあらたにせし事をあげて此書に増修そうしうす。