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刻下
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こくか
ふりがな文庫
“
刻下
(
こくか
)” の例文
炳乎
(
へいこ
)
として明らかに
刻下
(
こくか
)
の我を
照
(
てら
)
しつゝある探照燈のやうなものである。従つて正月が来るたびに、自分は矢張り世間
並
(
なみ
)
に
年齢
(
とし
)
を取つて老い朽ちて行かなければならなくなる。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
不協音の芸術、混乱
妄動
(
まうどう
)
の芸術、僕が
刻下
(
こくか
)
の生活はより多く
此
(
この
)
末来派の思想に傾倒せざるを得ない。なぜなら僕の生活は分裂して居る。中心もない、調和は
固
(
もと
)
よりない、右往左往に
妄動
(
まうどう
)
を続けて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
旨
(
うま
)
い局所へ酒が
回
(
まは
)
つて、
刻下
(
こくか
)
の経済や、目前の生活や、又それに伴ふ苦痛やら、不平やら、心の底の
騒
(
さわ
)
がしさやらを全然
痲痺
(
まひ
)
して仕舞つた様に見える。平岡の談話は
一躍
(
いちやく
)
して
高
(
たか
)
い平面に飛び
上
(
あ
)
がつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“刻下”で始まる語句
刻下感