“けいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
警官21.7%
桂冠17.4%
挂冠13.0%
渓間13.0%
景観8.7%
渓澗8.7%
京官4.3%
京漢4.3%
溪間4.3%
鶏肝4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうして、衝突しょうとつをしたのだ?」といって、警官けいかんがききますと、自動車じどうしゃ運転手うんてんしゅは、そのときのことをおもかべるようなつきをして
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
仮令たとい馨子凱歌の中に光栄の桂冠けいかんいただくを得ざりしにせよ、彼女の生はその畢生ひっせいの高貴なるほのおのあらん限を尽して戦い、戦の途上戦い死せる光栄ある戦死者の生也。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
挂冠けいかん首相芦田均君に読んで貰うより、私はまだ、かけ違ってお目にかかったことはないが、有名な美人——現代政治家の夫人としては、並ぶものなしといわれる、芦田夫人に愛読して貰う方が
葱嶺そうれいゆるに毒風肌を切り、飛砂みちふさぐ、渓間けいかん懸絶けんぜつするにへば、なわを以てはしとなし、空にはしごして進む」
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ぼくらはいつも燃える景観けいかんをもつ
原爆詩集 (新字新仮名) / 峠三吉(著)
山沢を漫渉まんせふして、渓澗けいかんの炎暑の候にもれざるを見る時に、我は地底の水脈の苟且ゆるかせにすべからざるを思ふ、社界の外面に顕はれたる思想上の現象に注ぐ眼光は
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
なかなかどうして彼等自身で運び出す——家屋は面目を一新して門口には旗竿と扁額……位が欲しければ京官けいかんとなるもよし、金が欲しければ地方官となるがいい。
白光 (新字新仮名) / 魯迅(著)
美華禁酒びかきんしゅ会長ヘンリイ・バレット氏は京漢けいかん鉄道の汽車中に頓死とんししたり。同氏は薬罎くすりびんを手に死しいたるより、自殺の疑いを生ぜしが、罎中の水薬すいやく分析ぶんせきの結果、アルコオル類と判明したるよし。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
このセキショウはショウブ属(Acorus)のものではあれど、ずっと小形な草で溪間けいかんに生じている常緑じょうりょく宿根草しゅっこんそうであって、冬に葉のないショウブとはだいぶ異なっている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
肝臓肥大は鶏に最も多いものでその肉を食べるのに差支さしつかえはありませんけれどもあの肝臓を食べると害になります。しかるにむかふう食物通くいものつう鶏肝けいかんといって大層肝臓の料理をよろこんだものです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)