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懸絶
読み方 | 割合 |
かけはな | 50.0% |
けんぜつ | 50.0% |
洲の
後面の方もまた一尋ほどの流れで
陸と隔てられたる別世界、まるで浮世のなまぐさい
土地とは
懸絶れた
清浄の地であったまま
独り歓び喜んで
踊躍したが
すべてが
懸絶れていた。それにも
関らず、岸本は巴里の下宿生活の記憶をここへ来て
喚起そうとした。
「
葱嶺を
逾ゆるに毒風肌を切り、飛砂
路を
塞ぐ、
渓間の
懸絶するに
逢へば、
縄を以て
梁となし、空に
梯して進む」
実は、室に入って孔子の
容を見、その最初の一言を聞いた時、直ちに
雞豚の
場違いであることを感じ、
己と余りにも
懸絶した相手の大きさに
圧倒されていたのである。