-
トップ
>
-
ぐわんじつ
右の
如く
定てサンデイは
休日にて、
商賣も
勤も
何事も
休息することむかしの
我邦の
元日の
如し。
其坂井には
元日の
朝早く
名刺を
投げ
込んだ
丈で、わざと
主人の
顏を
見ずに
門を
出たが、
義理のある
所を
一日のうちに
略片付て
夕方歸つて
見ると、
留守の
間に、
坂井がちやんと
來てゐたので
恐縮した。
俺ら
家族の
奴等げなんざぐづ/\は
云あせねえだ、
俺ら
家ぢや
元日にや
闇えに
起きて、
蓑着て、
圍爐裏端で
芋燒えてくふ
縁起なんだが、
俺ら
家の
奴等外聞惡いから
厭だなんて
吐かしやがつから、
俺れ