“きよぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虚偽50.0%
虚僞25.0%
嘘僞25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○○の念は恋愛と同様、虚偽きよぎの上に立つ事の出来るものではない。虚偽とは過去の真理であり、今は通用せぬ藩札はんさつたぐひである。官憲は虚偽をひながら、○○の念を失ふなと云ふ。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
れでわたくし反應はんおうしてゐます。すなはち疼痛とうつうたいしては、絶※ぜつけうと、なんだとをもつこたへ、虚僞きよぎたいしては憤懣ふんまんもつて、陋劣ろうれつたいしては厭惡えんをじやうもつこたへてゐるです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
また患者くわんじやあし依然いぜんとしてもんにはえぬ。あさからひるまでる四十にん患者くわんじやに、奈何どうして確實かくじつ扶助たすけあたへることが出來できやう、故意こいならずとも虚僞きよぎしつゝあるのだ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ひとこゝろ宿やどところこひをすらわらふべくしんずべからざるものならば、人生じんせいつひなんあたひぞ、ひとこゝろほど嘘僞きよぎものいではないか。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)