“藩札”の読み方と例文
読み方割合
はんさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是れは例の雑物売払うりはらいのとき道具屋がを付けて丼二つ三分さんぶんと云うその三分とは中津の藩札はんさつぜににすれば十八もんのことだ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
○○の念は恋愛と同様、虚偽きよぎの上に立つ事の出来るものではない。虚偽とは過去の真理であり、今は通用せぬ藩札はんさつたぐひである。官憲は虚偽をひながら、○○の念を失ふなと云ふ。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
兌換だかん制度があやふやだつた爲に、地方には藩札はんさつといふものはあつても、庶民の間には強制的に流布させる外はなく、一歩藩の外へ出ると、その藩札といふ紙幣の通用はむづかしかつたので