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えんぱ
ふりがな文庫
“えんぱ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
煙波
66.7%
烟波
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煙波
(逆引き)
眼界
(
がんかい
)
の
達
(
たつ
)
する
限
(
かぎ
)
り
煙波
(
えんぱ
)
渺茫
(
べうぼう
)
たる
印度洋
(
インドやう
)
中
(
ちう
)
に、
二人
(
ふたり
)
の
運命
(
うんめい
)
を
托
(
たく
)
する
此
(
この
)
小端艇
(
せうたんてい
)
には、
帆
(
ほ
)
も
無
(
な
)
く、
櫂
(
かひ
)
も
無
(
な
)
く、たゞ
浪
(
なみ
)
のまに/\
漂
(
たゞよ
)
つて
居
(
を
)
るばかりである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
どんより
曇
(
くも
)
つて
折
(
を
)
り/\
小雨
(
こさめ
)
さへ
降
(
ふ
)
る
天氣
(
てんき
)
ではあるが、
風
(
かぜ
)
が
全
(
まつた
)
く
無
(
な
)
いので、
相摸灣
(
さがみわん
)
の波
靜
(
しづか
)
に
太平洋
(
たいへいやう
)
の
煙波
(
えんぱ
)
夢
(
ゆめ
)
のやうである。
噴煙
(
ふんえん
)
こそ
見
(
み
)
えないが
大島
(
おほしま
)
の
影
(
かげ
)
も
朦朧
(
もうろう
)
と
浮
(
う
)
かんで
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
進
(
すゝ
)
み
進
(
すゝ
)
んで
遂
(
つひ
)
に
印度洋
(
インドやう
)
の
海口
(
かいこう
)
ともいふ
可
(
べ
)
きアデン
灣
(
わん
)
に
達
(
たつ
)
し、
遙
(
はる
)
かにソコトラ
島
(
じま
)
を
煙波
(
えんぱ
)
縹茫
(
へうぼう
)
たる
沖
(
おき
)
に
望
(
のぞ
)
むまで、
大約
(
たいやく
)
二
週間
(
しうかん
)
の
航路
(
かうろ
)
は
毎日
(
まいにち
)
毎日
(
まいにち
)
天氣
(
てんき
)
晴朗
(
せいらう
)
で、
海波
(
かいは
)
平穩
(
おだやか
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
えんぱ(煙波)の例文をもっと
(2作品)
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烟波
(逆引き)
魚容の故郷ちかくの漁村の岸畔に突き当り、魚容が上陸すると無人の小舟は、またするすると
自
(
おのずか
)
ら引返して行って洞庭の
烟波
(
えんぱ
)
の間に没し去った。
竹青
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
秋風
嫋々
(
じょうじょう
)
と翼を
撫
(
な
)
で、洞庭の
烟波
(
えんぱ
)
眼下にあり、はるかに望めば岳陽の
甍
(
いらか
)
、
灼爛
(
しゃくらん
)
と落日に燃え、さらに眼を転ずれば、君山、玉鏡に
可憐
(
かれん
)
一点の
翠黛
(
すいたい
)
を描いて
湘君
(
しょうくん
)
の
俤
(
おもかげ
)
をしのばしめ
竹青
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
えんぱ(烟波)の例文をもっと
(1作品)
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