“うすき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウスキ
語句割合
臼杵51.9%
淡黄22.2%
薄黄14.8%
3.7%
3.7%
薄切3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その邸は青山だというから、豊後国ぶんごのくに臼杵うすきの稲葉家で、当時の主公久通ひさみちに麻布土器町かわらけちょうの下屋敷へ招かれたのであろう。連中は男女交りであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さみしい好みの水浅葱みずあさぎ縮緬ちりめんに、あしの葉をあしらって、淡黄うすきの肉色に影を見せ、蛍の首筋を、ちらちらとあかく染めた蹴出しの色が、雨をさそうか、葉裏を冷く、さっと通る処女風むすめかぜ
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だらしなくかかへ出されてかをりたる薄黄うすきの、赤の乳緑にふりよくの、青の、沃土えうど
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
北海の魚の味ひあつきと南海の魚の味ひうすきたがひあるがごとし。
地寒ちかんのよわきとつよきとによりてこほりあつきうすきとのごとし。天に温冷熱をんれいねつの三さいあるは、人のはだへあたゝかにくひやゝ臓腑ざうふねつするとおな道理だうり也。気中きちゆう万物ばんぶつ生育せいいくこと/″\く天地の気格きかくしたがふゆゑ也。
そして其の丹念なことは、きれ薄切うすきれたところや、薄くなつてゐる部分を、どんなに手間がかゝつても、綴らなければ気がすまないといふ風であつた。
余震の一夜 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)