“沃土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よくど76.9%
えうど7.7%
ようど7.7%
よきつち7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこから先の——犬上、坂田二郡の沃土よくどから美濃境の山岳地方までも——佐々木の領土、つまり道誉のお国元なのだ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だらしなくかかへ出されてかをりたる薄黄うすきの、赤の乳緑にふりよくの、青の、沃土えうど
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
手拭てぬぐいを以て馬と見せ、砂塵さじんを投げて鳥となし、つめより火を出してタバコを吸ひ、虚空こくうを飛行し地に隠れ、火の粉を降らして沃土ようどを現じ、その他さまざまの幻術を使ふ。……
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)
天然の沙漠は水をさえこれにそそぐを得ばそれでじきに沃土よきつちとなるのであります。しかし人間の無謀と怠慢とになりし沙漠はこれを恢復するにもっとも難いものであります。