“沃丁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヨーチン50.0%
ヨウチン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傷の縫い合わせをする、三角巾を巻きなおす、沃丁ヨーチンを塗る、水をのませる、布団やむしろを見つけてきてかぶせる、副木を当てる。
長崎の鐘 (新字新仮名) / 永井隆(著)
婦長さんが、「大丈夫よ、大丈夫よ」と励ましながら手際よく沃丁ヨーチンを塗り、ガーゼを当て、三角巾を巻いてゆく。私は梅津君の脈をしらべ、次々と手当ての指図をする。
長崎の鐘 (新字新仮名) / 永井隆(著)
柿本は、支那商館の石の窓口から、とびこむとき、向うずねをすりむいた。沃丁ヨウチンを塗ったあとが化膿して、巻脚絆にしめられる袴下は、傷とすれた。びっこを引きながら整列に加わった。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)