“あひのり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相乗37.5%
相乘25.0%
合乗12.5%
合乘12.5%
同乘12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裸体はだかの車夫が引ける武者絵の人力車に相乗あひのりせる裸体人はだかびと、青物市場いちばなどに見る如き土間に売品ばいひんを並べたる商家よ、中形ちゆうがた湯帷巾ゆかたを着たる天草をんなよ、あなさがな、悪きは数へさふらふまじ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
自動車じどうしや相乘あひのりして、堂々だう/\と、淺草あさくさ上野うへの銀座ぎんざばす、當今たうこん貴婦人きふじん紳士しんしいへども、これをたら一驚いつきやうきつするであらう。たれ口癖くちぐせことだが、じつ時代じだい推移すゐいである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どんな人間との合乗あひのりでもたかが三四十分の辛抱だから、介意かまはないが、それでも感じのいゝ、道伴みちづれであつて呉れゝばいゝと思つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
自動車のかりそめの合乗あひのりに青年と信一郎とは、恐ろしい生死の活劇に好運悪運の両極に立つたわけだつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
白髯しらひげ土手どてあがるがはやいか、さあたすからぬぞ。二人乘ににんのり小官員こくわんゐんえた御夫婦ごふうふ合乘あひのりなり。ソレをそねみはつかまつらじ。きはいたさじ、なんともまをさじ。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
身の周圍の混雜收りて心落つくと共に、心に懸かるはアヌンチヤタが同乘あひのりしたる男の上なり。察するにベルナルドオが故意わざと翁に扮したるなるべし。