“あいの”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アイノ
語句割合
愛野25.0%
合乗25.0%
愛奴25.0%
相乗25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この愛野あいの、小浜間には小浜鉄道が開通されてあって、私も一度試乗して見たが、それは短い間にいくつかの隧道とんねるを通じ
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
小浜と愛野あいのわずかに五マイルを走る小鉄道で、島原鉄道と連絡しているので、雲仙登山には好都合の訳であるが、何分なにぶん一時間半以上の間隔をおいて発車するので、実用には縁遠く
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
電信局の横手からかけて来た車に、芸妓げいしゃ箱丁はこや合乗あいのりして居るその芸妓が小歌らしいので、我知らず跡逐駈おっかけるとその車は裏河岸うらがしの四五間目で停って、小歌と思ったのは夜目にも紅い幽禅ゆうぜんたもと
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
然し生き物のにほひがするのは僕等と馬子の愛奴あいののセカチ(男兒)と、それらが乗る馬と、ついて來た小馬としかなかつた。
日高十勝の記憶 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
ひとりならば自由な方角ほうがくをさしてばすこともできるが、こうして蛾次郎と相乗あいのりになってしまったために、クロはただクロ自身の意志いしで、勝手なほうへさっさつとして飛んでいく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)