“あいこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
哀哭50.0%
愛国20.0%
相剋20.0%
愛國10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一笑という俳人の墓を弔った時の句で、我が哀哭あいこくの声は秋風の吹くが如く強く切なるものがある。そのために塚も動けよかし、というのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
陰陽いんよう表裏ひょうり共に自家の利益りえき栄誉えいよを主張してほとんど至らざるところなく、そのこれを主張することいよいよ盛なる者に附するに忠君ちゅうくん愛国あいこく等の名を以てして、国民最上の美徳と称するこそ不思議なれ。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
最も安全に見える彼等の姿勢は、この波とこの汗の辛うじてもたらす努力の結果である。静かなのは相剋あいこくする血と骨の、わずかに平均を得た象徴である。これを互殺ごさつという。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちかひ形式けいしきです。けれど愛國あいこくじやうふかきみは、あやまつてもこの秘密ひみつをば、無用むようひともらたまふな。』
櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさ元來ぐわんらい愛國あいこく慷慨かうがいひとかつ北海ほくかい滊船きせん面會めんくわいしたときも、談話だんわこゝおよんだときかれはふと衣袋ポツケツトそこさぐつて、昨夜さくや旅亭りよてい徒然つれ/″\つくつたのだとつて、一ぺん不思議ふしぎ新體詩しんたいししめされた。