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鼠色
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ねづみいろ
ふりがな文庫
“
鼠色
(
ねづみいろ
)” の例文
其時
(
そのとき
)
小犬
(
こいぬ
)
ほどな
鼠色
(
ねづみいろ
)
の
小坊主
(
こばうず
)
が、ちよこ/\とやつて
来
(
き
)
て、
啊呀
(
あなや
)
と
思
(
おも
)
ふと、
崖
(
がけ
)
から
横
(
よこ
)
に
宙
(
ちゆう
)
をひよいと、
背後
(
うしろ
)
から
婦人
(
をんな
)
の
背中
(
せなか
)
へぴつたり。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
橋板
(
はしいた
)
がまた、がツたりがツたりいつて、
次第
(
しだい
)
に
近
(
ちか
)
づいて
来
(
く
)
る、
鼠色
(
ねづみいろ
)
の
洋服
(
やうふく
)
で、
釦
(
ぼたん
)
をはづして、
胸
(
むね
)
を
開
(
あ
)
けて、けば/\しう
襟飾
(
えりかざり
)
を
出
(
だ
)
した、でつぷり
紳士
(
しんし
)
で、
胸
(
むね
)
が
小
(
ちひ
)
さくツて
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、
疼々
(
いた/\
)
しい
此
(
こ
)
の
硬
(
こは
)
ばつた、
雨
(
あめ
)
と
埃
(
ほこり
)
と
日光
(
につくわう
)
をしたゝかに
吸
(
す
)
つた、
功羅
(
こうら
)
生
(
は
)
へた
鼠色
(
ねづみいろ
)
の
大
(
おほき
)
な
蝙蝠
(
こうもり
)
。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夕方
(
ゆふがた
)
になつて、ひよろ
長
(
なが
)
い
影
(
かげ
)
がさして、
薄暗
(
うすぐら
)
い
鼠色
(
ねづみいろ
)
の
立姿
(
たちすがた
)
にでもなると、ます/\
占治茸
(
しめぢ
)
で、づゝと
遠
(
とほ
)
い/\
処
(
ところ
)
まで
一
(
ひと
)
ならびに、十人も三十人も、
小
(
ちひ
)
さいのだの、
大
(
おほ
)
きいのだの、
短
(
みぢか
)
いのだの
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“鼠色”の解説
鼠色(ねずみいろ)とは、グレー(灰色)系統全般を指す語。または、やや青色寄りのグレー。ネズミの体毛の色に基づく呼び方であるが、前に修飾語が付くと、しばしばねずと略される(慣用ではネズミと呼称するほうが間違い)。
(出典:Wikipedia)
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“鼠”で始まる語句
鼠
鼠賊
鼠骨
鼠不入
鼠小僧
鼠木綿
鼠捕
鼠甲斐絹
鼠坂
鼠鳴