“ねづみいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鼠色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時そのとき小犬こいぬほどな鼠色ねづみいろ小坊主こばうずが、ちよこ/\とやつてて、啊呀あなやおもふと、がけからよこちゆうをひよいと、背後うしろから婦人をんな背中せなかへぴつたり。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
橋板はしいたがまた、がツたりがツたりいつて、次第しだいちかづいてる、鼠色ねづみいろ洋服やうふくで、ぼたんをはづして、むねけて、けば/\しう襟飾えりかざりした、でつぷり紳士しんしで、むねちひさくツて
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
が、疼々いた/\しいこはばつた、あめほこり日光につくわうをしたゝかにつた、功羅こうらへた鼠色ねづみいろおほき蝙蝠こうもり
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
夕方ゆふがたになつて、ひよろながかげがさして、薄暗うすぐら鼠色ねづみいろ立姿たちすがたにでもなると、ます/\占治茸しめぢで、づゝととほい/\ところまでひとならびに、十人も三十人も、ちひさいのだの、おほきいのだの、みぢかいのだの
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)