“ねずみいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼠色99.0%
灰色1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おやあ」と上を見ると、いつの間にか空が鼠色ねずみいろの雲でひくくとざされている。そして大粒の雨が、急にはげしくふりだしたのだ。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
鼠色ねずみいろの壁と、不景気なガラス窓とに囲まれた、伽藍がらんのような講堂には、何百人かの罹災民諸君が、雑然として、憔悴しょうすいした顔を並べていた。
水の三日 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
地気上騰のぼること多ければてん灰色ねずみいろをなして雪ならんとす。くもりたるくも冷際れいさいいたまづ雨となる。此時冷際の寒気雨をこほらすべきちからたらざるゆゑ花粉くわふんしてくだす、これゆき也。