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鹽鮭
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しほざけ
ふりがな文庫
“
鹽鮭
(
しほざけ
)” の例文
新字:
塩鮭
勘次
(
かんじ
)
は
小屋
(
こや
)
で
卯平
(
うへい
)
が
鹽鮭
(
しほざけ
)
を
燒
(
や
)
く
臭
(
にほひ
)
を
嗅
(
か
)
いでは一
種
(
しゆ
)
の
刺戟
(
しげき
)
を
感
(
かん
)
ずると
共
(
とも
)
に
卯平
(
うへい
)
を
嫉
(
にく
)
むやうな
不快
(
ふくわい
)
の
念
(
ねん
)
がどうかすると
遂
(
つひ
)
起
(
おこ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
卯平
(
うへい
)
は
時々
(
とき/″\
)
鹽鮭
(
しほざけ
)
の
一切
(
ひときれ
)
を
古新聞紙
(
ふるしんぶんし
)
の
端
(
はし
)
へ
包
(
つゝ
)
んで
來
(
き
)
ては
火鉢
(
ひばち
)
へ
鐵
(
てつ
)
の
火箸
(
ひばし
)
を
渡
(
わた
)
して、
少
(
すこ
)
し
燻
(
いぶ
)
る
麁朶
(
そだ
)
の
火
(
ひ
)
に
燒
(
や
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
猫
(
ねこ
)
は
辛
(
から
)
い
鹽鮭
(
しほざけ
)
を
與
(
あた
)
へれば
腰
(
こし
)
が
利
(
き
)
かない
病氣
(
びやうき
)
に
罹
(
かゝ
)
ると一
般
(
ぱん
)
にいはれて
居
(
ゐ
)
るので
卯平
(
うへい
)
が
腰
(
こし
)
を
惱
(
なや
)
んで
居
(
ゐ
)
るのを
稀
(
まれ
)
には
猫
(
ねこ
)
の
祟
(
たゝり
)
だと
戯談
(
じようだん
)
にいふものもあつた。それでもさういふ
噂
(
うはさ
)
は
擴
(
ひろ
)
がらなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
鹽
部首:⿄
24画
鮭
漢検準1級
部首:⿂
17画
“鹽”で始まる語句
鹽梅
鹽
鹽辛
鹽辛聲
鹽漬
鹽原
鹽瀬
鹽水
鹽煎餅
鹽尻