鹽鮭しほざけ)” の例文
新字:塩鮭
勘次かんじ小屋こや卯平うへい鹽鮭しほざけにほひいでは一しゆ刺戟しげきかんずるととも卯平うへいにくむやうな不快ふくわいねんがどうかするとつひおこつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
卯平うへい時々とき/″\鹽鮭しほざけ一切ひときれ古新聞紙ふるしんぶんしはしつゝんでては火鉢ひばちてつ火箸ひばしわたして、すこいぶ麁朶そだいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ねこから鹽鮭しほざけあたへればこしかない病氣びやうきかゝると一ぱんにいはれてるので卯平うへいこしなやんでるのをまれにはねこたゝりだと戯談じようだんにいふものもあつた。それでもさういふうはさひろがらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)