しぎ)” の例文
しぎくちばしのように長い鼻とがくっついているさまは、まるで風見のとりが、彼の細い首のうえにとまって、風の吹く方向を告げているようだった。
むもの、野にむもの、しぎは四十八ひんと称しそろとかや、僕のも豈夫あにそ調てうあり、御坐ございます調てうあり、愚痴ぐちありのろけあり花ならば色々いろ/\あくたならば様々さま/″\
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
但し是等はくらうべからず即ちわし黄鷹くまたかとびはやぶさたか、黒鷹のたぐい各種もろもろからすたぐい鴕鳥だちょうふくろかもめ雀鷹すずめたかたぐいこうさぎ、白鳥、鸅鸆おすめどり、大鷹、つる鸚鵡おうむたぐいしぎおよび蝙蝠こうもり
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ハンティ※グに雪のこなをつけて、さも殊勝らしく、鶫、しぎ、それに山鳩に似た雉なんか腰にぶら下げたH・Hが、四分の二と四分の三拍子をかたみに組みあはせた Redowaレドワ の足どりで
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
わが若鷲は琴柱尾ことぢをや胸にあやなすしぎ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
つまどひのきやうをんなしぎ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
しぎにありては百羽掻也もゝはがきなり、僕にありては百端書也もゝはがきなりつきのこんの寝覚ねざめのそらおゆれば人の洒落しやれもさびしきものと存候ぞんじさふらふぼく昨今さくこん境遇きやうぐうにては、御加勢ごかせいと申す程の事もなりかねさふらへども
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)