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しるし
ふりがな文庫
“
首
(
しるし
)” の例文
(
賢
(
さかし
)
げな百説、どれもこれも採るに足らぬ。吉良は無事に生きているのだ。ただ、亡君の
怨敵
(
おんてき
)
たる彼の
首
(
しるし
)
を申しうければそれで足る)
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「拙者は
竹腰藤九郎
(
たけのこしとうくろう
)
でござる、お
首
(
しるし
)
を
頂戴
(
ちょうだい
)
して、
先君
(
せんくん
)
道三
入道殿
(
にゅうどうどの
)
の
修羅
(
しゅら
)
の
妄執
(
もうしゅう
)
を晴らす存念でござる」
赤い土の壺
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「見い! この長光で
秀頼
(
ひでより
)
公のお
首
(
しるし
)
をいただいて、お祖父様の顔に突きつけてみせるぞ」
忠直卿行状記
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
、よく申し上げた上にて、お
首
(
しるし
)
を頂戴しよう。もう、一時たりとも、猶予ならん
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
敵の
首
(
しるし
)
を揚げた時は、
骸
(
かばね
)
は上衣に包んで泉岳寺に持参すること、子息の
首
(
しるし
)
は持参におよばず打捨てること、なお味方の手負いは肩に引懸け連れて退くことが肝要だが、歩行
難渋
(
なんじゅう
)
の首尾になれば
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
▼ もっと見る
聞けば、赤穂浪人の軽輩の中には、亡君の無念を胆に銘じ、吉良殿の
首
(
しるし
)
を申しうけんと、
臥薪嘗胆
(
がしんしょうたん
)
している者もあるそうな。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
又、こちらで吉良殿の
首
(
しるし
)
を目がけている間に、先方の刺客が、突然、内蔵助の
生命
(
いのち
)
を奪い去らないと何うして断言できよう。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鈍
(
にぶ
)
らせては、末代までの名折れ、まかりちがえば、あなたのお
首
(
しるし
)
を頂戴するやも知れぬ。貴公もまたおぬかりあるな
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、吉良の
首
(
しるし
)
をあげて、泉岳寺へひき揚げてくる途中、金杉橋までくると、内蔵助が、十郎左をさし招いて
べんがら炬燵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
吉良殿の
首
(
しるし
)
を、泉岳寺の君前に
手向
(
たむ
)
けてから後、
松平伯耆守
(
まつだいらほうきのかみ
)
の
邸
(
やしき
)
に
直訴
(
じきそ
)
して、公儀の処分を待ったのである。
べんがら炬燵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ゆうべ一挙に攻めて道三の
首
(
しるし
)
を挙げたものと——わしもその日の夕方にはやっと知った。
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だが、
潮
(
うしお
)
のように、宇治川を破り、平等院をかこんだ平家の大軍は、数日のうちに、三位頼政父子の首、その
他
(
ほか
)
、渡辺党、三井寺法師の一類の
首
(
しるし
)
を、剣頭にかけて、
凱旋
(
がいせん
)
してきた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お
覚悟
(
かくご
)
なさい!
太刀取
(
たちと
)
りの
民蔵
(
たみぞう
)
が君命によってみ
首
(
しるし
)
はもうしうけた」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鷺山
(
さぎやま
)
のお城を出られて、
長柄中瀬
(
ながえなかせ
)
のほとりに
義龍
(
よしたつ
)
の軍を迎え、おとといからの激戦にござりましたが、遂に、義龍の部下、
小牧道家
(
こまきみちいえ
)
のために、お
首
(
しるし
)
を掻かれ、義龍はそのお
首
(
しるし
)
を見ると、——
乃翁
(
だいおう
)
よ
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「光春。お
首
(
しるし
)
を」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“首”の解説
くび(首、頸, neck)とは頸部(けいぶ)、すなわち、人体において頭(頭部)と胴体をつなぐ部位である。
日本語ではまた、頭部そのものを指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“首”を含む語句
首肯
匕首
首領
船首
梟首
首引
首級
頸首
乳首
首尾
猪首
首府
馘首
首縊
俛首
首飾
首里
襟首
頓首
落首
...