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いんしょく
家人のようすにいくばくか
不快を
抱いた使いの人らも、お政の
苦衷には
同情したものか、こころよく
飲食して早そうに
立ち
去った。
茶店、旅宿などにても、極上等の
座敷のたたみは洋服ならでは
踏みがたく、洋服着たる人は、後に来りて先ず
飲食することをも得つべし。
時刻が時刻なので、
夕飯を食いに来る客は入れ代り立ち代り来た。その多くは
用弁的に
飲食を済まして、さっさと
勘定をして出て行くだけであった。
こちらの
世界へ
来てからの
私達は
全然飲食をいたしませぬので、
従ってこまかいことは
判りませぬが、ただ
私の
守護しているこの
女(T
夫人)の
平生の
様子から
考えて
見ますと
やがて先生
座に
復され、予、近日の
飲食御起居如何と問えば、先生、
左右の手を
両の
袖のうちに入れ、
御覧の通り
衣はこの通り何んでも
構いませぬ、食物は
魚并に
肉類は一切用いず
先生は
毫も平日と
異なることなく、予が
飲食起臥の末に至るまで、力を
尽しこれを
扶け、また
彼地に
上陸したる後も、
通弁その他、先生に
依頼して
便宜を得たること
頗る多ければなり。