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領伏
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ひれふ
ふりがな文庫
“
領伏
(
ひれふ
)” の例文
と山の
襞襀
(
ひだ
)
を霧の包むやうに
枯蘆
(
かれあし
)
にぬつと立つ、此の
大
(
だい
)
なる
魔神
(
ましん
)
の
裾
(
すそ
)
に、小さくなつて、屑屋は頭から
領伏
(
ひれふ
)
して手を合せて拝んだ。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
唯
(
と
)
見る間に
出行
(
いでゆ
)
く貫一、
咄嗟
(
あなや
)
、
紙門
(
ふすま
)
は鉄壁よりも堅く
閉
(
た
)
てられたり。宮はその心に
張充
(
はりつ
)
めし望を失ひてはたと
領伏
(
ひれふ
)
しぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「善良なる精霊殿よ」と、彼は精霊の前の地に
領伏
(
ひれふ
)
しながら言葉を続けた。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
山の
端
(
は
)
出づる月の光に、真紫に輝きまするを夢のように抱きました時、あれの父親は白砂に
領伏
(
ひれふ
)
し、波の
裙
(
すそ
)
を吸いました。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
四
肢
(
し
)
を
弛
(
ゆる
)
めて
地
(
つち
)
に
領伏
(
ひれふ
)
し、身動きもせでしばらく横たわりたりしが、ようよう
枕
(
まくら
)
を返して、がっくりと
頭
(
かしら
)
を
俛
(
た
)
れ、やがて草の根を力におぼつかなくも立ち
起
(
あ
)
がりて
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
浄玻璃
(
じょうはり
)
に映り、閻魔大王の前に
領伏
(
ひれふ
)
したような気がして、豆府は、ふっくり、菎蒻は、
痩
(
や
)
せたり。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
内
(
うち
)
に
留
(
とどま
)
りて
憂目
(
うきめ
)
を見るは、
三人
(
みたり
)
の
婦女
(
おんな
)
と
厄介
(
やっかい
)
の
盲人
(
めしい
)
とのみ。
婦女等
(
おんなたち
)
は船の動くと
与
(
とも
)
に
船暈
(
せんうん
)
を
発
(
おこ
)
して、かつ
嘔
(
は
)
き、かつ
呻
(
うめ
)
き、正体無く
領伏
(
ひれふ
)
したる髪の
乱
(
みだれ
)
に
汚穢
(
けがれもの
)
を
塗
(
まみ
)
らして、半死半生の間に苦悶せり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
婦
(
をんな
)
たちの、あつと
言
(
い
)
つて
地
(
ち
)
に
領伏
(
ひれふ
)
したのも
少
(
すくな
)
くない。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
領
常用漢字
小5
部首:⾴
14画
伏
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“領”で始まる語句
領
領袖
領地
領分
領巾
領主
領土
領域
領家
領元