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阿女
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あま
ふりがな文庫
“
阿女
(
あま
)” の例文
その上の
痴話
(
ちわ
)
が何かにこじれて、武蔵が女を振切って去ったので、お通
阿女
(
あま
)
は泣き声をしぼって男を呼び返しているのだろう。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「しょうある、この馬鹿
阿女
(
あま
)
——十三四にもなって赤ん坊の守も出来ねえなんてあるか。」
米
(新字新仮名)
/
犬田卯
(著)
ええい、くそつ、ソローハの
阿女
(
あま
)
め! なんちふ奴を袋ん中へなんぞ
隠
(
かく
)
まひを
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「うう、こ、この
阿女
(
あま
)
……」
刺青
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
一時は、お通の心も恨みと思うたが、今ではさらさらそんな気もない。……武蔵には知らぬこと、お通
阿女
(
あま
)
は今も嫁のように思うているのじゃ。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「結構な身分さ、たとい芸者だろうと淫売だろうと。……こちとらの
阿女
(
あま
)
らみてえにへっちゃぶれた顔していたんじゃ、乞食の嬶にも
貰
(
もれ
)
え手ねえや」と村人は唇
辺
(
へん
)
を引き歪めて噂した。
一老人
(新字新仮名)
/
犬田卯
(著)
「
忌々
(
いまいま
)
しい
阿女
(
あま
)
だなあ。思い出すと、
彼女
(
あいつ
)
の
面
(
つら
)
が天井に見えてくる。……おれを
過
(
あやま
)
らした生涯の仇は、武蔵でもねえ、お通でもねえ、あのお甲だ」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まず第一に
貴方
(
あなた
)
様、釘勘という野郎、お
粂
(
くめ
)
という
阿女
(
あま
)
、お蝶という女……みんな
籖引
(
くじびき
)
で、こちとらの仲間が、それぞれ片づけることになっております。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こらっ、お通
阿女
(
あま
)
、なにをするか。この家で、茶をもらおうとはいったが、水をかけてくれとは誰もいわぬぞ」
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『この
阿女
(
あま
)
め、長年、御恩のあるお出入先に、何んな
不埓
(
ふらち
)
をしやがったのか。よくも、親の面に泥を塗ったな』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いってもいってもこの
阿女
(
あま
)
は、
碌
(
ろく
)
でもねえことをしやがって、おれのいいつけを、なんだと思っていやがる」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嘘と思うなら、叔父御にもただしてみやれ、お通
阿女
(
あま
)
はおぬしを見かぎって、
武蔵
(
たけぞう
)
の後を追って
去
(
い
)
んだわさ。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こう。虫も殺さねえ
面
(
つら
)
をしやがって、このすべた
阿女
(
あま
)
の
潘金蓮
(
はんきんれん
)
め。よくもおれの兄貴をさんざん小馬鹿にしたあげく、
砒霜
(
ひそう
)
の毒を盛って殺しゃあがったな」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この
阿女
(
あま
)
っ」不意だった。ぐわんと、
鼓膜
(
こまく
)
がやぶれるほど、お吉の横顔を
撲
(
なぐ
)
りつけて呶鳴った者がある。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ちッ、この
阿女
(
あま
)
がッ……」と馬春堂、真似もできない顔をして、耳がとれるか手を離さすか、大きな
図
(
ず
)
ウ
体
(
たい
)
を不器用にどたばたさせて、その胸元を食ッてかかる。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「たしかにあいつだ!
違
(
ちげ
)
えねい!
阿女
(
あま
)
め、あんな所を、いけしゃアしゃアと通っていやがる。見ていろよ。今、この宅助が、首ッ根っこを捕まえてくれるから」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
阿女
(
あま
)
、何を、うまそうに、さっきから、ぴちゃぴちゃと、
嘗
(
ねぶ
)
っているだ、俺にも、
分前
(
わけまえ
)
をよこせ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なにが、あれだ、お通
阿女
(
あま
)
、お前のほうが、虫も殺さない顔して、その実、よほど
性
(
たち
)
が悪いぞ」
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この
阿女
(
あま
)
め。人が甘い口をきいてやればツケ上がって、おつに澄まし込んでいやがるな」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『いらないといったら、いらないよ。うるさい
阿女
(
あま
)
たちではある』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ひどい
阿女
(
あま
)
もあるものだ。そして、その女は今でも、江戸に」
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「だ、だれが、あんな
阿女
(
あま
)
に、未練があるものか」
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なにを、
阿女
(
あま
)
っちょめが、
洒落
(
しゃら
)
くせえ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「えいやかましいこの
阿女
(
あま
)
ッ」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お通
阿女
(
あま
)
が逃がしたのやろ」
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「見ていやがれ、
阿女
(
あま
)
め」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よくも。——この
阿女
(
あま
)
」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
阿女
(
あま
)
。わすれるなっ」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この
阿女
(
あま
)
、この阿女」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わッ。この
阿女
(
あま
)
め」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あっ、この
阿女
(
あま
)
」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
阿女
(
あま
)
ッ」
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
阿
漢検準1級
部首:⾩
8画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“阿”で始まる語句
阿母
阿呆
阿魔
阿父
阿弥陀
阿爺
阿諛
阿片
阿波
阿修羅