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ふりがな文庫
“
金剛石
(
ダイヤ
)” の例文
「——ある! それは
船渠
(
ドック
)
のモンキー騒ぎの時にオペラバッグから
金剛石
(
ダイヤ
)
の指環をちょろまかした
小走
(
すばし
)
ッこい、ほんとの
盗
(
ぬす
)
ッ
人
(
と
)
を探すことさ」
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
指環を
三
(
み
)
つ
四
(
よ
)
つ
嵌
(
は
)
めた白い指をツト挙げて、
鬢
(
びん
)
の
後毛
(
おくれげ
)
を掻いた
次手
(
ついで
)
に、
白金
(
プラチナ
)
の
高彫
(
たかぼり
)
の、翼に
金剛石
(
ダイヤ
)
を
鏤
(
ちりば
)
め、目には
血膸玉
(
スルウドストン
)
、
嘴
(
くちばし
)
と爪に
緑宝玉
(
エメラルド
)
の
象嵌
(
ぞうがん
)
した
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あなた
Celine
(
セリイヌ
)
Varens
(
バアレン
)
に就いて仰しやつたことを覺えてゐらして?——あなたがあの人におやりになつた
金剛石
(
ダイヤ
)
だのカシミアの事を。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それが、ある時は
金剛石
(
ダイヤ
)
入りの指輪だつた。ある時は、
白金
(
プラチナ
)
の腕時計だつた。ある時は、真珠の頸飾だつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
恐ろしいほどによく
肥
(
ふと
)
った宝石商らしい老人は、自分の前に腰かけている貴公子風の美男子をとらえて、パミール高原で見つけたという黒
金剛石
(
ダイヤ
)
の話しを話している。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
両肱
(
りょうひじ
)
は骨立ち、
両膝
(
りょうひざ
)
は皮膜があらわで、傷口からは肉が見えており、銀の
荊棘
(
いばら
)
の冠をかぶり、金の
釘
(
くぎ
)
でつけられ、額には
紅玉
(
ルビー
)
の血がしたたり、目には
金剛石
(
ダイヤ
)
の涙が宿っている。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
派手なネクタイに
金剛石
(
ダイヤ
)
入りのピンを光らしてる会社員風の男が一人、音もなく階段から現われてきて、煖炉の方をじろじろ眺めながら、暫く躊躇した後、向うの隅の卓子に腰を下して
野ざらし
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
と
金剛石
(
ダイヤ
)
入りの指環の
嵌
(
はま
)
った指を、膝の上へ
併
(
なら
)
べて、つんと居ずまいを直す。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
われは堅き
金剛石
(
ダイヤ
)
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「こん夜は、トム公のために、
乾杯
(
かんぱい
)
してやろうじゃないの。そして私は、この
金剛石
(
ダイヤ
)
の指環を、柳田のお
狒々
(
ひひ
)
さんに、二千円で売りつけてやるよ」
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それが、ある時は
金剛石
(
ダイヤ
)
入りの指輪だった。ある時は、
白金
(
プラチナ
)
の腕時計だった。ある時は、真珠の
頸飾
(
くびかざり
)
だった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「兎に角もとめて置きましょう。
金剛石
(
ダイヤ
)
一つだけ取り外して頸飾にしても立派ですわ」
木乃伊の耳飾
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鬢
(
びん
)
の
後毛
(
おくれげ
)
を掻いたついでに、
白金
(
プラチナ
)
の
高彫
(
たかぼり
)
の、翼に
金剛石
(
ダイヤ
)
を
鏤
(
ちりば
)
め、目には
血膸玉
(
スルウドストン
)
、
嘴
(
くちばし
)
と爪に
緑宝玉
(
エメラルド
)
の
象嵌
(
ぞうがん
)
した、白く輝く
鸚鵡
(
おうむ
)
の
釵
(
かんざし
)
——
何某
(
なにがし
)
の伯爵が心を籠めた
贈
(
おくり
)
ものとて、人は知って
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
自分は経験のある或る年長者から女の涙に
金剛石
(
ダイヤ
)
はほとんどない、たいていは皆ギヤマン
細工
(
ざいく
)
だとかつて教わった事がある。その時自分はなるほどそんなものかと思って感心して聞いていた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから彼女は、びろうどの小型なサックを帯の間から取り出して、その中からすばらしい
金剛石
(
ダイヤ
)
の指環を、手品師のような指つきをして、つまみ上げた。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紳士と連れ立った淑女達や、大きな
金剛石
(
ダイヤ
)
の指輪を飾った俳優じみた青年や、
翡翠
(
ひすい
)
の帽子を戴いて、靴先に
珠玉
(
たま
)
をちりばめた貴婦人などの散歩するのに似つかわしい街の姿である。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
購買
(
もとめ
)
て置きましょう。
金剛石
(
ダイヤ
)
一つだけ取り外して頸飾にしても立派ですわ」
木乃伊の耳飾
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“金剛石(ダイヤモンド)”の解説
ダイヤモンド(en: diamond ˈdaɪəmənd)は、炭素のみからなる鉱物。炭素の同素体の一種でもある。モース硬度は10であり、鉱物中で最大の値を示す。一般的に無色透明で美しい光沢をもつ。ダイヤとも略される。和名は「金剛石(こんごうせき)」また、四月の誕生石。
(出典:Wikipedia)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
剛
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“金剛石”で始まる語句
金剛石花
金剛石婚式
金剛石型輪底