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醫藥
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いやく
引たるが初めにて一兩日
過る
中に
發熱甚だしく次第に
病ひ
重りて更に
醫藥の
効しも無く
重症に
赴きしかば吉兵衞は易き心も
無殊に病ひの
爲に
乳は少しも出ず成りければ妻の
看病を
士卒の
(二四)次舍・
(二五)井竈・
飮食より、
病を
問ひ
醫藥するにいたるまで、
身自ら
之を
(二六)拊循し、
悉く
將軍の
(二七)資粮を
取つて
士卒に
(二八)享し、
身は
士卒と
粮食を
平分して
一身つかれて
痩せに
痩せし
姿、
見る
兄君の
心やみに
成りて、
醫藥の
手當に
手づからの
奔走いよいよ
悲しく、
果は
物言はず
泣のみ
成りしが、
八月の
壽命此子にあれば、
月足らずの、
聲いさましく
揚げて