都邑とゆう)” の例文
その輕氣球けいきゝゆう飛揚ひやうして、だれか一二めい印度インドのコロンボ其他そのた大陸地方たいりくちほう都邑とゆうたつし、其處そこで、電光艇でんくわうていえうする十二しゆ藥液やくえき買整かひとゝの
願わくば今ず諸王の都邑とゆうの制を節し、其の衛兵を減じ、其の彊里きょうりを限りたまえと。居升きょしょうの言はおのずから理あり、しかも太祖は太祖の慮あり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ずっと南の冬の短い都邑とゆうで、編み上げた暦が彼らにも送り届けられ、彼らもまた移ってきて幾代かを重ねるまで、その暦の春を忘れることができなかったのである。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
読む事に重きを置いた昔の寺子屋風が残っていた時代のことであるから、地理の教授などは極めて簡単で、大抵この暗射地図で山川都邑とゆうの名を暗記せていたのであった。
金峰山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
私は私が旅行した都邑とゆうおける無数の興味ある事物に言及さえもしないで済んだ。
こんな知った人もない一小都邑とゆう! 風はないようであったが、旨く行って町中総めの大火にでもなってくれれば有難いぞと念じながら、私は丹前の上にしっかりと帯を締め直していると
生不動 (新字新仮名) / 橘外男(著)
村落都邑とゆうに流れついて、そこに生活の本拠を定め、その村落都邑の人々によって生活しましたものは、それが特別の技能、来歴、人格等を有するものでなかったならば、自然と先住の土着民からは
氣球きゝゆうがいよ/\大陸たいりく都邑とゆう降下かうかしてのち秘密藥品ひみつやくひん買收ばいしうから、ひそかにふね艤裝ぎさうして、橄欖島かんらんたうおもむまであひだ駈引かけひき尋常じんじやうことい、わたくしはやくも櫻木大佐さくらぎたいさこゝろたので、みづかすゝた。