遺物いぶつ)” の例文
たとへば越中えつちゆう氷見ひみ大洞穴だいどうけつなかには、いまちひさいやしろまつられてありますが、そのあななかから石器時代せつきじだい遺物いぶつがたくさんにました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
此故にコロボツクルの食物は如何なる物なりしかとの事を知らんとほつせば宜く貝塚を發掘はつくつして諸種の遺物いぶつに注意すべきなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
かく既發見きはつけん遺物いぶつだけそと持出もちだし、あと明日あすまで封鎖ふうさするがからうと、一けつし、各新聞記者かくしんぶんきしやおよ少數せうすうひと窟内くつないを一けんさしたのち余等よらにんあなからことにした。
一同は火薬を倹約けんやくするために、山田先生の遺物いぶつたる飛びだまを、おもに用うることにした、飛び弾というのは、一すじのなわに二つの石をしばりつけ、これを走獣そうじゅうに投げつけて
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
漂流ひょうりゅうして、この島へ流れついたんだよ。やっぱりモンパパ号の遺物いぶつなんだろう」
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ものがあまりなかつたり、またまったくないふる時代じだいになりますと、どうしても遺物いぶつばかりで研究けんきゆうをするほか方法ほう/\はありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
余はコロボックルの遺物いぶつたる是等の角噐はじつぶくろの口として用ゐられしならんとしんずるなり。圖にしめす物は余が西ヶ原に於て發見はつけんせし所なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「アメリカ大陸発見以前の遺物いぶつだ」
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それからもと支那しな領地りようちであつて、いま日本につぽん一部いちぶになつた臺灣たいわんにも石器時代せつきじだい遺物いぶつますが、支那しなからるものとよくてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)