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賭博打
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ばくちうち
ふりがな文庫
“
賭博打
(
ばくちうち
)” の例文
ともかく相当の心得ある博徒と見えて、切口上で
賭博打
(
ばくちうち
)
の言葉手形を本文通り振出したから、がんりきの百蔵もいよいよ
面食
(
めんくら
)
いました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
長屋の者が親切に世話を致します混雑の紛れに逃げました
賭博打
(
ばくちうち
)
二人は、遂に足が付きまして
直
(
すぐ
)
に縄に掛って引かれまして
御町
(
おまち
)
の調べになり
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鯨の
背
(
せな
)
を利用する事の出来る
賭博打
(
ばくちうち
)
は飛行機の
席
(
シート
)
も利用する事を知つてゐる筈だ。
孰方
(
どつち
)
も危険が
附
(
つ
)
き
纏
(
まと
)
つてゐるだけに、興味は一段と深からう。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
五
位鷺
(
ゐさぎ
)
の秀吉といふやくざ者、
賭博打
(
ばくちうち
)
の兇状持ですが、大した惡い事をする人間とは思はれません。
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「左様でございます、
破落戸
(
ならずもの
)
か、
賭博打
(
ばくちうち
)
のような
人体
(
にんてい
)
でもあり、口の利き方はお武家でございました、大方、浪人の食詰め者でございましょう」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
平次は
曲者
(
くせもの
)
を引起すと、その身体の泥などを払ってやっております。
五位鷺
(
ごいさぎ
)
の
秀吉
(
ひできち
)
というやくざ者、
賭博打
(
ばくちうち
)
の兇状持ですが、大した悪い事をする人間とは思われません。
銭形平次捕物控:009 人肌地蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
己
(
おれ
)
今でこそ車を引いてるが、元は
大久保政五郎
(
おおくぼまさごろう
)
の親類で、
駈出
(
かけだ
)
しの
賭博打
(
ばくちうち
)
だが、
漆原
(
うるしはら
)
の
嘉十
(
かじゅう
)
と云った
長脇差
(
ながわきざし
)
よ、ところが
御維新
(
ごいっしん
)
になってから賭博打を
取捕
(
とっつかめ
)
えては
打切
(
ぶっき
)
られ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恰
(
ちやう
)
ど金持を見つけて
賭博打
(
ばくちうち
)
が
骰子
(
さいころ
)
を持つて又
珈琲屋
(
カフエー
)
へ出掛けて
往
(
ゆ
)
くやうに。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
向うはたかのしれた
賭博打
(
ばくちうち
)
でございます、あれを駒井の殿様が、まともにお考えになっては困ります、まして、まともにお相手になった日には、あいつらと
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大方函館へでも行ったろうと他人さまが仰しゃったが、三の倉で旦那さまが
彼
(
あ
)
の騒動の時、汝は
賭博打
(
ばくちうち
)
と組んでよくも旦那さまへ刃向い立てを
為
(
し
)
たな、知らないと思って
居
(
い
)
るか
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
賭博打
(
ばくちうち
)
が二人船のなかで
賭博
(
ばくち
)
をしてゐると、急に嵐が起つて船は引つ繰り
覆
(
かへ
)
されてしまつた。二人は浪のなかを泳ぎ廻つた末、やつとの事で黒い島のやうなものに
縋
(
すが
)
りついた。それは鯨の
背
(
せな
)
であつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お角は血に
染
(
し
)
みた剃刀を打振って、群がり来る折助の面を望んでは縦一文字、横一文字に斬って廻る。けれども、
多勢
(
たぜい
)
を恃む折助、
賭博打
(
ばくちうち
)
、後から後からと押して来る。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
無反
(
むぞり
)
の
小長
(
こなが
)
いのを
帯
(
さ
)
し、
襠高
(
まちだか
)
の
袴
(
はかま
)
をだゞッ
広
(
ぴろ
)
く穿き、大先生の様に思われますが、
賭博打
(
ばくちうち
)
のお手伝でもしようという浪人者を二人連れて、宇治の里の下座敷で一口遣っていると
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
明日はやっつけてやれ、と、こんなことを、あの
賭博打
(
ばくちうち
)
の子分共が口々に言っておりました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
森藏といっちゃア
彼処
(
あすこ
)
では少しは
賭博打
(
ばくちうち
)
の仲間じゃア
好
(
い
)
い親分だが、
何
(
なん
)
てってももう年い取ってしまって、親分は
耄碌
(
もうろく
)
していやすから、
若
(
わけ
)
え奴等もいけえこといやすから、
私
(
わし
)
も
厄介
(
やっけえ
)
になってると
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
賭
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
博
常用漢字
小4
部首:⼗
12画
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
“賭博”で始まる語句
賭博
賭博場
賭博者
賭博室
賭博狂
賭博風
賭博遊
賭博台
賭博器
賭博師