しょう)” の例文
じっさいそれは、アメリカだちょうと、しょうせらるるものであった。全身は灰色で、その肉は佳味かみをもってしょうせらる。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
こたえはただしかったけれど、孝二こうじしょううばわれて、残念ざんねんそうにえました。そのうちに、いずれもつくしました。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
サア、味噌までにも及びません、と仲直り気味にまず予にすすめてくれた。花は唇形しんけいで、少し佳いかおりがある。食べると甘い、忍冬花すいかずらであった。これに機嫌きげんを直して、楽しく一杯酒をしょうした。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これはわたしのものだから、ほうびをくれないなら、さっさとってかえりますよ。くらべてればかるものを、しょうをくれるのをしんで、ただしてくれいもないものだ。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大根だいこんでも、なすでも、いもでも、なんでもよくできたものには、一とう、二とうふだがついてしょうる。」ということをくと、ふと、おばあさんは、むねおもしたことがあります。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つくひとは、だれでも、わたしったのだから、この大根だいこんは、わたしのものでございます。しょうは、わたしがもらいます。」と、おばあさんは、それになんの不思議ふしぎがあろうかといわぬばかりにがんばりました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)