ゑら)” の例文
唯々たゞ大きなものとか、深いものとか、立派なものとか、ゑらいものとか、さういふものを自分の眼の前に見るばかりである。
エンジンの響 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
うぞ世間せけんひとけぬやうに、一ッぱしのゑらかたつてくだされ、後生ごせう御座ござんす、わたし其爲そのためになら内職ないしよくなりともして御菜おさいもののお手傳てつだひはしましよ、うぞ勉強べんきやうしてくだされ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女房にようぼうをだまくらかしてめかけところやう不人情ふにんじやう仕度したくても出來できない、あれだけはらふとゑらいのではらうが、かんがへると此處こゝ旦那だんなおにせうさ、二だいつゞきて彌々いよ/\らうと
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)