“豪傑肌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうけつはだ80.0%
がうけつはだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘭袋は向井霊蘭むかいれいらんの門に学んだ、神方しんぽうの名の高い人物であった。が、一方また豪傑肌ごうけつはだの所もあって、日夜さかずきに親みながらさらに黄白こうはくを意としなかった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
豪傑肌ごうけつはだとでも言うんだろうが、「坊や」は言い過ぎであると思う。十七にもなって、「坊や」と呼ばれて、「はい」なんて返事するのは、いやなことだ。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
和漢の武芸に興味を持つたり、テニスや野球をやつたりする所は豪傑肌がうけつはだのやうなれども、荒木又右衛門あらきまたゑもんや何かのやうに精悍せいかん一点張りの野蛮人にはあらず。
田端人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)