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諸人
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しょにん
ふりがな文庫
“
諸人
(
しょにん
)” の例文
こうした場合には狐が人間に化けたというような信じがたい話も、案外なんらの故障なしに
諸人
(
しょにん
)
に受け入れられるものである。
火薬庫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
御通行のおじゃまをして、恐縮千万なれど、ちと不幸ばしござって、今日は、当道場の例として、
諸人
(
しょにん
)
に銭をまきおりまする。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その
家
(
いえ
)
に従はねばならぬなり。同じく皆従ふなり。
一人
(
ひとり
)
に従ふと
諸人
(
しょにん
)
に従ふとの相違のみ。そのいづれかを選ぶべきやはこれその人の任意なり。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
は、当
御館
(
おやかた
)
におかせられましては、このお庭の紅葉を、
諸人
(
しょにん
)
に拝見の儀お許しとな、かねがね承ったでありまするで、
戸外
(
おもて
)
から拝見いたしましてさえ余りのお見事。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「この
霊地
(
れいち
)
へきて、奇怪なまねをするにっくいやつ、ことによったら、
南蛮寺
(
なんばんじ
)
にいるキリシタンのともがらかもしれぬ。いずれにせよ、ぶッぱなして
諸人
(
しょにん
)
への見せしめとしてくれる」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
諸人
(
しょにん
)
の為でございます、
何卒
(
なにとぞ
)
お命だけはお助け下さいますよう願い奉ります
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五百は終日応接して、
諸人
(
しょにん
)
の望に
負
(
そむ
)
かざらんことを努めた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ある時、和尚さんが、お寺へ紅白の
切
(
きれ
)
を、何ほどか寄進をして欲しいものじゃ、とおっしゃるんです。寺の用でない、
諸人
(
しょにん
)
の
施行
(
せぎょう
)
のためじゃけれど、この通りの貧乏寺。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
で、
諸人
(
しょにん
)
の説は
先
(
ま
)
ず
斯
(
こ
)
ういうことに一致した。虎ヶ窟に棲める𤢖の
眷族
(
けんぞく
)
は、
其数
(
そのかず
)
果
(
はた
)
して幾人であるか判らぬが、
曩
(
さき
)
の日
彼
(
か
)
の市郎の為に
其
(
そ
)
の女性の
一人
(
いちにん
)
を
亡
(
うしな
)
ったのは事実である。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
八大竜王
(
はちだいりゅうおう
)
鳴渡
(
なりわた
)
りて、
稲妻
(
いなずま
)
ひらめきしに、
諸人
(
しょにん
)
目を驚かし、三日の洪水を流し、国土
安穏
(
あんおん
)
なりければ、
扨
(
さて
)
こそ静の
舞
(
まい
)
に示現ありけるとて、日本一と
宣旨
(
せんじ
)
を
給
(
たまわ
)
りけると、
承
(
うけたまわ
)
り
候
(
そうろう
)
。——
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一念開悟、生命の活法を獲受して、以来、その法をもって、
遍
(
あまね
)
く
諸人
(
しょにん
)
に施して、万病を治するに一点の過誤がない。世には、諸仏、開祖の夢想の灸と
称
(
とな
)
うる療術の
輩
(
やから
)
は多いけれども。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
諸
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“諸”で始まる語句
諸
諸共
諸手
諸声
諸君
諸方
諸々
諸国
諸肌
諸葛孔明