“言合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いひあ37.5%
いいあわ25.0%
いいあ12.5%
いいあい12.5%
いひあへ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言合いひあはせたやうに、一張ひとはり差置さしおいた、しんほそい、とぼしい提灯ちやうちんに、あたまかほをひしと押着おツつけたところは、人間にんげんたゞひげのないだけで、あきむしあまりかはりない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
浄瑠璃を聞くような軟い情味が胸一ぱいに湧いて来て、二人とも言合いいあわしたようにそのまま立留って、見る見る暗くなって行く川の流を眺めた。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
然るにこの位な揶揄やゆ弄言ろうげんは平生面と向って談笑の間に言合いいあうにかかわらず、この手紙がイライラした神経によっぽどさわったものと見えて平時いつにない怒気紛々たる返事を直ぐ寄越よこした。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
その荒々しい言合いいあいを、鎮めに中へ這入るのは
よく讀書よみかきつたなからず料理人の女房になしおく勿體もつたい無きなどと見る人ごと言合いひあへる程成ば吉兵衞は一方成ず思ひ偕老同穴かいらうどうけつちぎあさからず暫時しばらく連添つれそふうち姙娠にんしんなし元祿二年四月廿八日たまの如くなる男子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)