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薄化粧
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うすげしょう
ふりがな文庫
“
薄化粧
(
うすげしょう
)” の例文
髷
(
まげ
)
も
女優巻
(
じょゆうまき
)
でなく、
故
(
わざ
)
とつい通りの
束髪
(
そくはつ
)
で、
薄化粧
(
うすげしょう
)
の
淡洒
(
あっさり
)
した
意気造
(
いきづくり
)
。
形容
(
しな
)
に合せて、
煙草入
(
たばこいれ
)
も、好みで持つた
気組
(
きぐみ
)
の
婀娜
(
あだ
)
。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
だから見苦しいことのないように、髪の乱れたのは結い直してやり、歯を染めていたのは染め直してやり、稀には
薄化粧
(
うすげしょう
)
をしてやるような首もある。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
宅
(
うち
)
では食卓の上に刺身だの吸物だのが
綺麗
(
きれい
)
に並んで二人を待っていた。お兼さんは
薄化粧
(
うすげしょう
)
をして二人のお酌をした。時々は
団扇
(
うちわ
)
を持って自分を
扇
(
あお
)
いでくれた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
青物屋とか酒屋とか、ちょっと
其処
(
そこ
)
らへ小買物に出るのでも、彼女は身綺麗な
躾
(
たしな
)
みを怠らなかった。いや、貧しくなればなる程、墨江は細心に、
薄化粧
(
うすげしょう
)
や襟元に気をつけた。
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
髪の
結様
(
ゆいよう
)
どうしたら
誉
(
ほめ
)
らりょうかと鏡に
対
(
むか
)
って小声に問い、
或夜
(
あるばん
)
の
湯上
(
ゆあが
)
り、
耻
(
はずか
)
しながらソッと
薄化粧
(
うすげしょう
)
して
怖怖
(
こわごわ
)
坐敷
(
ざしき
)
に
出
(
いで
)
しが、
笑
(
わらい
)
片頬
(
かたほ
)
に見られし御
眼元
(
めもと
)
何やら
存
(
あ
)
るように覚えて
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
お君は
敷
(
し
)
けと云って差出された
座蒲団
(
ざぶとん
)
より
膝薄
(
ひざうす
)
う、その
傍
(
かたわら
)
へ片手をついたなりでいたのである。が、
薄化粧
(
うすげしょう
)
に、
口紅
(
くちべに
)
濃
(
こ
)
く、目のぱっちりした顔を上げて
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
町家の隠居所でもありそうな
清洒
(
せいしゃ
)
な門を開けて、訪れると、奥で聞えていた陽気な女達の声がやんで、
簀戸
(
すど
)
の蔭から四十前後の
薄化粧
(
うすげしょう
)
した妻女が、何気なく出て来たらしいが
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は
吃驚
(
びっくり
)
したように、
薄化粧
(
うすげしょう
)
を施こした彼女の横顔を眺めた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“薄化粧”の意味
《名詞》
口紅やおしろいなどを薄くつけ、あっさりした化粧。
山岳などにうっすら積雪すること。
(出典:Wiktionary)
“薄化粧”の解説
『薄化粧』(うすげしょう)は、1950年に別子銅山の社宅で起きた実際の事件(西村事件)に基づいた西村望の同名小説を原作とする日本映画(1985年公開)。妻子を殺した上に刑務所を脱走した男の生きんがための逃亡生活を描く。
(出典:Wikipedia)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
化
常用漢字
小3
部首:⼔
4画
粧
常用漢字
中学
部首:⽶
12画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷