“うすげしょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
薄化粧100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青物屋とか酒屋とか、ちょっと其処そこらへ小買物に出るのでも、彼女は身綺麗なたしなみを怠らなかった。いや、貧しくなればなる程、墨江は細心に、薄化粧うすげしょうや襟元に気をつけた。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
髪の結様ゆいようどうしたらほめらりょうかと鏡にむかって小声に問い、或夜あるばん湯上ゆあがり、はずかしながらソッと薄化粧うすげしょうして怖怖こわごわ坐敷ざしきいでしが、わらい片頬かたほに見られし御眼元めもと何やらるように覚えて
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
お君はけと云って差出された座蒲団ざぶとんより膝薄ひざうすう、そのかたわらへ片手をついたなりでいたのである。が、薄化粧うすげしょうに、口紅くちべにく、目のぱっちりした顔を上げて
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)