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とうたく
ふりがな文庫
“
董卓
(
とうたく
)” の例文
「おうっ、おうっ。——あれに見える者こそまさしく敵の総帥
董卓
(
とうたく
)
だ。
彼奴
(
きゃつ
)
の姿を目前に見て、空しくおられようか。続けや者ども」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『通俗三国志』に
曹操
(
そうそう
)
董卓
(
とうたく
)
を刺さんとして成らず。故郷に逃げ帰る途中関吏に捕われしを、陳宮これを釈し、ともに走って、三日の暮方に成皐に到る。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
徳川の一門にも随分忠義の国これ有り、加薩仙肥など
頼母
(
たのも
)
しく相見え候えども、
丸
(
まる
)
にこれらへ御委任
成
(
な
)
され候わば、やはり
義仲
(
よしなか
)
ならざれば
董卓
(
とうたく
)
に御坐候。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
彗星見えて
董卓
(
とうたく
)
の乱ありといい、『
晋陽秋
(
しんようしゅう
)
』の書に、
諸葛亮
(
しょかつりょう
)
の卒時、赤き彗星ありという。
妖怪学一斑
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
魯鈍なる群衆の雑踏を見ては、私に一中隊の兵士があれば彼らを
蹂躪
(
じゅうりん
)
することができるなどと思った。私の目の前をナポレオンと
董卓
(
とうたく
)
と
将門
(
まさかど
)
との顔が通っては消えた。強者になりたい。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
▼ もっと見る
そうして
董卓
(
とうたく
)
は
貂蝉
(
てんぜん
)
のために確実に殺された。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
汝の悪は、
王莽
(
おうもう
)
に超え、汝の
姦佞
(
かんねい
)
なことは、
董卓
(
とうたく
)
以上だ。いまに見よ。天下ことごとく汝をころして、その肉を
啖
(
くら
)
わんと願うであろう
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「安帝永初二年正月、大白昼見えしことあり。これ、
鄧
(
とう
)
氏の盛んなる兆しとなせり」『続漢書』に、「彗星見えしことあり。これ、
董卓
(
とうたく
)
乱をなすの兆しとなせり」『
晋陽秋
(
しんようしゅう
)
』の書に
妖怪学
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
これなん先頃から洛陽郊外の
澠池
(
べんち
)
に兵馬を
駐
(
と
)
めたまま、何進が再三召し呼んでも動かなかった
惑星
(
わくせい
)
の人——
西涼
(
せいりょう
)
の
刺史
(
しし
)
董卓
(
とうたく
)
であった。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
董卓
(
とうたく
)
はその後、
澠池
(
べんち
)
の兵陣を、すぐ城外まで移してきて、自身は毎日、千騎の鉄兵をひきつれて市街王城をわが物顔に横行していた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それがしは、
衛国
(
えいこく
)
の生れ、
楽進
(
がくしん
)
、
字
(
あざな
)
は
文謙
(
ぶんけん
)
と申す者ですが、願わくば、逆賊
董卓
(
とうたく
)
を、ともに討たんと存じ、
麾下
(
きか
)
に馳せ参って候」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
王法に
親
(
しん
)
なし、諸将はただよく職分に尽せ。いま魏の曹操は、朝権を奪って、その罪のはなはだしさ、かの
董卓
(
とうたく
)
にもこえるものがある。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
時の
大臣
(
おとど
)
ともあろう方々が、
女童
(
おんなわらべ
)
の如く、日夜めそめそ悲嘆しておらるるのみで
董卓
(
とうたく
)
を
誅伏
(
ちゅうふく
)
する
計
(
はかりごと
)
といったら何もありはしない。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
董卓
(
とうたく
)
の変このかた、大小の豪傑は、実に数えきれぬほど、輩出しております。わけても河北の
袁紹
(
えんしょう
)
などは、そのうちでも強大な最有力であったでしょう。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後、
董卓
(
とうたく
)
出でて、ひとたび治まるも、朝野の議をみだりに
私
(
わたくし
)
なし、四
寇
(
こう
)
の乱、ついで起り、あわれ漢帝を民間に流浪させ参らせ、
生民
(
せいみん
)
を
溝壑
(
こうがく
)
に追い苦しむ
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それにつけても、
董卓
(
とうたく
)
がこの都を捨てて、長安へ遷都を
強
(
し
)
いたあの時の乱暴さと、すさまじい兵乱の火が、帝のお胸に、悔恨となってひしと思い起された。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「もういうまい。……じゃあかねて話してある通り、また近いうちに、
董卓
(
とうたく
)
を邸へ招くから、おまえは
妍
(
けん
)
をこらして、その日には歌舞吹弾もし、董卓の機嫌もとってくれよ」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
九歳の時
董卓
(
とうたく
)
に擁立されて、万乗の御位について以来、戦火
乱箭
(
らんせん
)
の中に幾たびか遷都し、
荊棘
(
けいきょく
)
の道に飢えをすら味わい、やがて許昌に都して、ようやく後漢の朝廟に無事の日は来ても
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「劉岱は、むかし
兗州
(
えんしゅう
)
の刺史であった頃、
虎牢関
(
ころうかん
)
の戦いで、
董卓
(
とうたく
)
と戦い、董卓をさえ悩ましたほどの者である。決してかろんずる敵ではない。それさえわきまえておるならば行くがよい」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
当時、曹操は、まだ白面の一志士であって、
洛陽
(
らくよう
)
の中央政府の一小吏に過ぎなかったが、
董卓
(
とうたく
)
を暗殺しようとして果たさず、都を脱出して、天下に身の置き所もなかったお尋ね者の境遇だった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
董
漢検準1級
部首:⾋
12画
卓
常用漢字
中学
部首:⼗
8画
“董”で始まる語句
董
董承
董襲
董相国
董昭
董允
董其昌
董平
董旻
董荼奴