臨席りんせき)” の例文
広場であほうの役をえんじて、わらったりいたりして見せて、「ご臨席りんせき貴賓諸君きひんしょくん」のごきげんをとりむすばなければならなかった。
この弦月丸げんげつまるにもしば/\そのもようしがあつて私等わたくしら折々をり/\臨席りんせきしたが、あること電燈でんとうひかりまばゆき舞踏室ぶたうしつでは今夜こんやめづらしく音樂會おんがくくわいもようさるゝよしで、幾百人いくひやくにん歐米人をうべいじんおいわかきも其處そこあつまつて
ここに臨席りんせきしていられる長良川博士の前に、くわしく自説を講演し、その教えをこいたかったのでありますが、会長は結論をいそいでいられるようですから、やむを得ずかんたんにやります。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
交際社会(社交界)の人たちがするようにおごそかに六歩前へ進み、また三足あとへもどつて、代わりばんこにご臨席りんせき貴賓諸君きひんしょくんに向かっておじぎをした。
帆村探偵は苦しそうなうめき声をもらしつづけて、ものの三十分も考えていたが、やがて急に輝かしい面持おももちになって立ちあがると、宿直の警官をわずらわして、雁金検事や河口捜査課長の臨席りんせきを乞うた上で
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たしかにそれはいいにちがいなかった。それでくれるものをたっぷりくれなかったら、「ご臨席りんせき貴賓諸君きひんしょくん
かれはヴィタリス親方といっしょにはたらいていたじぶんと同じように、「ご臨席りんせき貴賓諸君きひんしょくん
「さて」とヴィタリスはことばをつづけて、白のむく犬のほうに手をさしのべた。「つぎはカピ親方が、ご臨席りんせき貴賓諸君きひんしょくん一座いちざのものをご紹介しょうかい申しあげる光栄こうえいを有せられるでしょう」
かれは「ご臨席りんせき来賓諸君らいひんしょくん」の間をどうどうめぐりするつもりでいた。