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縦令
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たと
ふりがな文庫
“
縦令
(
たと
)” の例文
旧字:
縱令
やよ聴水。
縦令
(
たと
)
ひわれ老いたりとて、
焉
(
いずく
)
ンぞこれしきの雪を恐れん。かく洞にのみ
垂籠
(
たれこ
)
めしも、決して寒気を
厭
(
いと
)
ふにあらず、獲物あるまじと思へばなり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
あるいは曰く、「
惹爾日
(
ジョルジ
)
公あり、汝の強敵なり」と。彼泰然として曰く、「否々我往かん、
縦令
(
たと
)
い惹爾日公雨の如く九日九夜降り続きたりとて何かあらん」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
又「一千一夜物語」の完訳は風俗上許し難い。
縦令
(
たと
)
ひ
私版
(
しはん
)
であるとしても、公衆道徳を
傷
(
きずつ
)
ける
虞
(
おそれ
)
ある以上はバ氏に罰金を課するが至当だ」と云ふやうな調子であつた。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
学校
(
がつこう
)
の
卒業
(
そつげふ
)
証書
(
しようしよ
)
が二
枚
(
まい
)
や三
枚
(
まい
)
有
(
あ
)
つたとて
鼻
(
はな
)
を
拭
(
ふ
)
く
足
(
たし
)
にもならねば
高
(
たか
)
が
壁
(
かべ
)
の
腰張
(
こしばり
)
か
屏風
(
びやうぶ
)
の
下張
(
したばり
)
が
関
(
せき
)
の
山
(
やま
)
にて、
偶々
(
たま/\
)
荷厄介
(
にやつかい
)
にして
箪笥
(
たんす
)
に
蔵
(
しま
)
へば
縦令
(
たと
)
へば
虫
(
むし
)
に
喰
(
く
)
はるゝとも
喰
(
く
)
ふ
種
(
たね
)
には
少
(
すこ
)
しもならず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
彼がウオムスの大会において訊問せられんとするや、人その行を危ぶむ。彼
昂然
(
こうぜん
)
として曰く、「否々我
往
(
ゆ
)
かん、悪魔の数
縦令
(
たと
)
い屋上の瓦より三倍多きも何ぞ妨げん」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
いふ時鷲郎が後より、黄金丸は歩み来て、
呵々
(
からから
)
と打笑ひ、「
爾
(
なんじ
)
黒衣。
縦令
(
たと
)
ひ酒に酔ひたりともわが
面
(
おもて
)
は見忘れまじ。われは昨日
木賊
(
とくさ
)
ヶ原
(
はら
)
にて、爾に射られんとせし黄金丸なるぞ」
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
これこそわれから死を求むる、
火取虫
(
ひとりむし
)
より
愚
(
おろか
)
なる
業
(
わざ
)
なれ。
殊
(
こと
)
に
対手
(
あいて
)
は年経し大虎、其方は犬の事なれば、
縦令
(
たと
)
ひ
怎麼
(
いか
)
なる力ありとも、尋常に
噬
(
か
)
み合ふては、彼に
勝
(
かた
)
んこといと難し。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
縦
常用漢字
小6
部首:⽷
16画
令
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“縦”で始まる語句
縦
縦横
縦縞
縦横無尽
縦覧
縦様
縦穴
縦皺
縦坑
縦孔