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総体
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そうたい
ふりがな文庫
“
総体
(
そうたい
)” の例文
旧字:
總體
武蔵は幼少の頃、頭に
疔
(
ちょう
)
という
腫物
(
はれもの
)
を病んだことがある。そのため
月代
(
さかやき
)
を
剃
(
そ
)
ると醜いといって、生涯、
額
(
ひたい
)
を剃らずに、髪はいつも
総体
(
そうたい
)
に伸ばしていた。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はい、これは五十
年
(
ねん
)
ばかり
前
(
まへ
)
までは
人
(
ひと
)
が
歩行
(
ある
)
いた
旧道
(
きうだう
)
でがす。
矢張
(
やツぱり
)
信州
(
しんしう
)
へ
出
(
で
)
まする、
前
(
さき
)
は一つで七
里
(
り
)
ばかり
総体
(
そうたい
)
近
(
ちか
)
うござりますが、いや
今時
(
いまどき
)
往来
(
わうらい
)
の
出来
(
でき
)
るのぢやあござりませぬ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これにはなにか特別の理由もあるらしいが、
総体
(
そうたい
)
に昔の人は歯をおもんじ、
咬
(
か
)
みしめて味の出るものをよろこんだにたいして、このごろは舌の触覚を主にするようになっている。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
背材
(
せたけ
)
はそう
高
(
たか
)
くはございませぬが、
総体
(
そうたい
)
の
地色
(
ぢいろ
)
は
白
(
しろ
)
で、それに
所々
(
ところどころ
)
に
黒
(
くろ
)
の
斑点
(
まだら
)
の
混
(
まじ
)
った
美
(
うつく
)
しい
毛並
(
けなみ
)
は
今更
(
いまさら
)
自慢
(
じまん
)
するではございませぬが、
全
(
まった
)
く
素晴
(
すば
)
らしいもので、
私
(
わたくし
)
がそれに
乗
(
の
)
って
外出
(
そとで
)
をした
時
(
とき
)
には
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“総体”の意味
《名詞》
総体(そうたい)
物事を構成する上でのすべて。
総合体育大会の略。
《形容動詞》
だいたい。全般に渡っての傾向を示す。
(出典:Wiktionary)
総
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“総”で始まる語句
総
総身
総帥
総髪
総角
総督
総出
総領
総立
総々