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綴
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つづり
ふりがな文庫
“
綴
(
つづり
)” の例文
会員の名札はなるほど外国流の
綴
(
つづり
)
が多い。国沢君は大きな本を
拡
(
ひろ
)
げて、余の姓名を書き込ました上、是公に君ここへと催促した。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ノート?」信一郎は、
不審
(
いぶか
)
りながら、
鞄
(
トランク
)
を
掻
(
か
)
き廻した。いかにも
鞄
(
トランク
)
の底に、三
帖
(
じょう
)
綴
(
つづり
)
の大学ノートを入れてあるのを
見出
(
みいだ
)
した。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
この Abe と云うのは元来、
亜米利加
(
アメリカ
)
式の
綴
(
つづり
)
にあるし、それに
亜米利加
(
アメリカ
)
から来た、一通の手紙と云うのが、今回の大事件の端緒でしたからな。
暗号舞踏人の謎
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
是
(
こ
)
れが文字とは
合点
(
がてん
)
が
行
(
ゆ
)
かぬ。二十
何字
(
なんじ
)
を覚えて
仕舞
(
しま
)
うにも余程手間が
掛
(
かかっ
)
たが、学べば進むの道理で、次第々々に蘭語の
綴
(
つづり
)
も
分
(
わか
)
るようになって来た。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
彼らは一息にふた
綴
(
つづり
)
大判の綴込をかたづけた。そして少しのろのろと、三つめの薄い覚え書を読み合せてしまうと佐々は、いかにも重荷の下りた風で
伸子
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
その面が出はしまいかと気にしながら、古本古雑誌の前に
踞込
(
しゃがみこ
)
んで、おやすく買求めて来ましたのが、半紙
綴
(
つづり
)
八十枚ばかりの写本、題して「近世怪談録」という。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
居士は常にそれに対して反覆丁寧なる返書をくれた。それは巻紙の事もあったが、多くは半紙もしくは
罫紙
(
けいし
)
を一
綴
(
つづり
)
にし切手を二枚以上
貼
(
は
)
ったほどの分量のものであった。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
彼は机の上に散らかってる幾
綴
(
つづり
)
かの紙を引っつかみ、それを
紐
(
ひも
)
で
結
(
ゆわ
)
え、帽子と外套とを取り、外に出かけた。廊下で、アンナの室の
扉
(
とびら
)
に近づくと、恐れに駆られて足を早めた。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
負わされているのでね。……ところであのときの記録
綴
(
つづり
)
を見せて貰いたいんだ。いつだかもすっかり見せて貰ったが、書庫へ行った方が、少しは君たちの邪魔にならなくていいだろうね
断層顔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その隙に尼は、前にのべられた半紙
綴
(
つづり
)
の分厚い帳面を取上げて見ると、白紙は最後たった一葉であとは一枚一枚、鮮かに描いた
花片
(
はなびら
)
——と見たのは、紛れなく、口紅で捺した女の唇の形です。
百唇の譜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
日本
綴
(
つづり
)
の帳面を一冊取り出しました。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
といって、元帥は、
卓子
(
テーブル
)
のうえの電文
綴
(
つづり
)
の上に、大きな手を置いた。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
綴
漢検準1級
部首:⽷
14画
“綴”を含む語句
補綴
綴込
点綴
横綴
綴合
仮綴
綴糸
直綴
綴字
一綴
綴錦
洋綴
綴織
綴目
綴文
綴音
菊綴
合綴
羅馬字綴
綴本
...