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素顏
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すがほ
ふりがな文庫
“
素顏
(
すがほ
)” の例文
新字:
素顔
眉の長い、眼の深い、少し淺黒い
素顏
(
すがほ
)
も、よく通つた鼻筋もこればかりは紅を含んだやうな赤い唇も、あまり街では見かけたことのない種類の美しさです。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ふと
繪葉書屋
(
ゑはがきや
)
の
表
(
おもて
)
につり出した
硝子張
(
がらすば
)
りの
額
(
がく
)
の中に
見
(
み
)
るともない
眼
(
め
)
をとめると、それはみんななにがし
劇場
(
げきぢやう
)
の
女優
(
ぢよいう
)
の繪葉書で、どれもこれもかね/″\
見馴
(
みな
)
れた
素顏
(
すがほ
)
のでした。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
洗
(
あら
)
ひ
髮
(
がみ
)
の
束髮
(
そくはつ
)
に
薔薇
(
ばら
)
の
花
(
はな
)
の
飾
(
かざ
)
りもなき
湯上
(
ゆあが
)
りの
單衣
(
ゆかた
)
でたち、
素顏
(
すがほ
)
うつくしき
夏
(
なつ
)
の
富士
(
ふじ
)
の
額
(
ひたひ
)
つき
眼
(
め
)
に
殘
(
のこ
)
りて、
世
(
よ
)
は
荻
(
をぎ
)
の
葉
(
は
)
に
秋風
(
あきかぜ
)
ふけど
螢
(
ほたる
)
を
招
(
ま
)
ねきし
塗柄
(
ぬりゑ
)
の
團扇
(
うちは
)
、
面影
(
おもかげ
)
はなれぬ
貴公子
(
きこうし
)
あり
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「あれ! お
聞
(
き
)
き、」と
涙聲
(
なみだごゑ
)
で、
枕
(
まくら
)
も
上
(
あが
)
らぬ
寢床
(
ねどこ
)
の
上
(
うへ
)
の
露草
(
つゆくさ
)
の、がツくりとして
仰向
(
あをむ
)
けの
淋
(
さびし
)
い
素顏
(
すがほ
)
に
紅
(
べに
)
を
含
(
ふく
)
んだ、
白
(
しろ
)
い
頬
(
ほゝ
)
に、
蒼
(
あを
)
みのさした、うつくしい、
妹
(
いもうと
)
の、ばさ/\した
天神髷
(
てんじんまげ
)
の
崩
(
くづ
)
れたのに
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
顏
部首:⾴
18画
“素”で始まる語句
素人
素
素直
素性
素振
素気
素朴
素足
素姓
素破