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米沢
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よねざわ
ふりがな文庫
“
米沢
(
よねざわ
)” の例文
旧字:
米澤
米沢
(
よねざわ
)
を中心とした
置賜
(
おきたま
)
の文化と、
山形
(
やまがた
)
を中心とした
村山
(
むらやま
)
の文化と、
鶴岡
(
つるおか
)
や
酒田
(
さかた
)
を中心とした
庄内
(
しょうない
)
の文化と、この三つの異る地域がそれぞれに栄えたために
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
師匠の
許
(
もと
)
へは
米沢
(
よねざわ
)
町の沢田という袋物屋から
種々
(
いろいろ
)
貿易向きの注文が来て、その方がなかなか
多忙
(
いそが
)
しくなる。今までは仏様専門であったが、今は不思議なものを彫る。
幕末維新懐古談:36 脂土や石膏に心を惹かれたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
そういえば、才識に経世に、
米沢
(
よねざわ
)
の宝といわれたこの人にも、めっきりと
老
(
ふ
)
けてきた影がみえる。——いかに、事の内容が容易でないかを、その眉が、語っている。
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ままごとの地方名としては
米沢
(
よねざわ
)
でもオフルマエゴト、
伊豆
(
いず
)
の半島でもフルミヤッコ、遠く飛び離れて肥前の
小値賀島
(
おじかしま
)
まで、ホンミヤナンドという語が行なわれている。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
羽州
(
うしゅう
)
米沢
(
よねざわ
)
の典薬
勝成裕
(
かつせいゆう
)
が、御隠居
上杉鷹山
(
うえすぎようざん
)
侯(
治憲
(
はるのり
)
)の内意を受けて、一行十五人、深山幽谷に薬草を採りに分け入るという、その時代としては珍らしい計画が立てられた。
壁の眼の怪
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
山形から弘前に往く順路は、
小坂峠
(
こざかとうげ
)
を
踰
(
こ
)
えて仙台に
入
(
い
)
るのである。五百らの一行は仙台を避けて、
板谷峠
(
いたやとうげ
)
を踰えて
米沢
(
よねざわ
)
に
入
(
い
)
ることになった。しかしこの道筋も安全ではなかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
……春とはいってもまだ二月はじめの夜はひどく
凍
(
い
)
てていた、
米沢
(
よねざわ
)
はまわりを山にかこまれていて冬がながい、城下町には汚なく溶けのこった残雪があり、昼はむやみにぬかる道が
日本婦道記:不断草
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「いやどうもとんだ
御手数
(
ごてかず
)
で」と主人は
眼尻
(
めじり
)
に
皺
(
しわ
)
を寄せながら礼を述べた。
米沢
(
よねざわ
)
の
絣
(
かすり
)
を着た
膝
(
ひざ
)
を板の間に突いて、宗助からいろいろ様子を聞いている態度が、いかにも
緩
(
ゆっ
)
くりしていた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あの古い
外套
(
とんび
)
を
形
(
かた
)
に置いて、桜木の入口を出たが、それでも、其れも着ていれば目に立たぬが、下には、あの、もう袖口も何処も切れた、剥げちょろけの古い
米沢
(
よねざわ
)
琉球の羽織に、着物は例の
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
場所は
米沢
(
よねざわ
)
市に近い。詳しくは
南置賜
(
みなみおきたま
)
郡
広幡
(
ひろはた
)
村にある。どの系統の窯か歴史は
審
(
つまびら
)
かでないが、作風からすると本郷の窯と兄弟である。作るものや名称に似通った点が多い。
現在の日本民窯
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
羽前
(
うぜん
)
も
米沢
(
よねざわ
)
あたりはタンポポに近い花の名が別にあって、
嫩
(
わか
)
い葉を食料にする場合ばかり、クジナという語を用いるのである。越後でもグズナは野菜としての蒲公英の名であった。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
米沢
(
よねざわ
)
の城主
上杉
(
うえすぎ
)
弾正大弼
(
だんじょうのだいひつ
)
斉憲
(
なりのり
)
がこれを幕府に献じた。
細
(
こまか
)
に検すれば南宋『
乾道淳煕
(
けんどうじゅんき
)
』中の補刻数葉が交っているが、大体は北宋の
旧面目
(
きゅうめんぼく
)
を存している。多紀氏はこれをも私費を以て刻せようとした。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
山形県のオバコは今日は未婚の女のことだが、
米沢
(
よねざわ
)
地方ではままごとをオバコダチ、中国地方のオバサンは他家の婦人のことなのに、
但馬
(
たじま
)
ではこの遊びをオバサンゴトと呼んでる。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
奥州では南部の
沼宮内
(
ぬまくない
)
、陸前の
気仙
(
けせん
)
郡、羽後の
飽海
(
あくみ
)
郡などの数カ所だけであって、その他は陸中の
上閉伊
(
かみへい
)
・
江刺
(
えさし
)
の二郡、羽前の
米沢
(
よねざわ
)
、南秋田の半島、および信州の
下水内
(
しもみのち
)
郡において
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
沢
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“米沢”で始まる語句
米沢町
米沢絣
米沢境
米沢紬
米沢藩
米沢訛
米沢琉球紬