節制たしなみ)” の例文
ばあさんはそは/\としつゝせまいのでたがひ衝突つきあたつてはさわぎながら、自分じぶんいへときのやうな節制たしなみすこしもたもたれてなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
くぬぎなら雜木ざふきすべてが節制たしなみうしなつてことごと裏葉うらは肌膚はだかくすきがなくざあつとかれてたゞさわいだ。よるさびしさにすべてのこずゑあひ耳語さゝやきつゝ餘計よけいさわいだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「よう、おとつゝあ」おつぎの節制たしなみうしなつたあわたゞしさが勘次かんじにははしらせた。勘次かんじ戰慄せんりつした。かきしたにはつめたい卯平うへいよこたはつてたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)