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端折
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はしを
ふりがな文庫
“
端折
(
はしを
)” の例文
しごきの
縮緬
(
ちりめん
)
裂いて
襷
(
たすき
)
凛々敷
(
りゝしく
)
あやどり、ぞろりとしたる
裳
(
もすそ
)
面倒と、クルリ
端折
(
はしを
)
つてお花の水仕事、兼吉の母は
彼方
(
あちら
)
向いて
竈
(
へつつひ
)
の下せゝりつゝあり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「ウンザのケエですよ、——何んとかや、
哉
(
かな
)
つて、十七文字並べる奴、
都々逸
(
どどいつ
)
の
端折
(
はしを
)
つたの」
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其の
周圍
(
まはり
)
には子供が大勢泣いたり、騷いだり、喧嘩したりしてゐる。さう云ふ狹い横町をば、包を持ち尻を
端折
(
はしを
)
つた中年の男が幾人も、突當る人の中を
急
(
いそが
)
しさうに通つて行く。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
その折屋敷の
主人
(
あるじ
)
は二三人の
下男
(
しもをとこ
)
を相手に、
頬冠
(
ほゝかむ
)
りに尻を
端折
(
はしを
)
つて屋根を這ひ廻つてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
衣服
(
きもの
)
を
着
(
き
)
て
帶
(
おび
)
を
〆
(
し
)
めて、やがて
尻
(
しり
)
を
端折
(
はしを
)
らうと
云
(
い
)
ふ
頃
(
ころ
)
、ふと
橋
(
はし
)
の
上
(
うへ
)
を
見
(
み
)
ると、
堅氣
(
かたぎ
)
も
多
(
おほ
)
いが、
賣女屋
(
ばいぢよや
)
のある
小
(
ちひ
)
さな
宿
(
やど
)
、
何
(
なん
)
となく
自墮落
(
じだらく
)
の
風
(
ふう
)
が
染
(
そ
)
まると
見
(
み
)
えて、
宿中
(
しゆくぢう
)
いづれも
朝寢
(
あさね
)
らしい。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
哀
(
あは
)
れ
氣
(
げ
)
な聲を出して、
動
(
やゝ
)
もすれば
後
(
おく
)
れて
了
(
しま
)
ひさうなお光は、高く着物を
端折
(
はしを
)
り、
絽縮緬
(
ろちりめん
)
の
長襦袢
(
ながじゆばん
)
の
派手
(
はで
)
な
友染模樣
(
いうぜんもやう
)
を
鮮
(
あざや
)
かに現はして、小池に負けぬやうに、
土埃
(
つちぼこり
)
を蹴立てつゝ歩き出した。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
其角はかう言つて、ぼつぼつ裾を
端折
(
はしを
)
つて、
雪駄
(
せつた
)
を脱いで帯に
挿
(
はさ
)
むだと思ふと
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
“端折”で始まる語句
端折上
端折傘
端折目