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磨
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すり
ふりがな文庫
“
磨
(
すり
)” の例文
その光で、
磨
(
すり
)
ガラスの花瓶のなかに仕込んだスタンド付きの小さなマイクが、シルエットになってクッキリと浮きあがった。
あなたも私も
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
磨
(
すり
)
硝子めく明るい霧の底に、四方の風景が白つぽく淀んでゐる。昨夕から引續いて、風は少しも無い。四邊の白さの底に何か暖いほんのりしたものさへ感じられる。
かめれおん日記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
小舷
(
こべり
)
を打つ水の音が俄に耳立ち、船もまた動揺し出したので、船窓から外を見たが、窓際の席には人がいるのみならず、その
硝子板
(
ガラスいた
)
は汚れきって
磨
(
すり
)
硝子のように曇っている。
放水路
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
紀久子の寝室の鉄格子の嵌まっている
磨
(
すり
)
ガラスの窓に、猛火に責め立てられて
踠
(
もが
)
き苦しんでいるらしく、両手を広げて窓に飛びかかっている正勝の姿が影絵のように映って、踊り狂っていた。
恐怖城
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
そこで水を飲むためにわたしはひざまずき、魚どもの静かな客間をのぞく。それは
磨
(
すり
)
ガラスの窓を透してさすようなやわらげられた光りにみたされ、夏と同様なかがやく砂の
床
(
ゆか
)
をもっている。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
▼ もっと見る
筆結
(
ふでゆい
)
・
弦売
(
つるうり
)
・
轆轤師
(
ろくろし
)
・饅頭売・
賽磨
(
さいとぎ
)
・
甲
(
よろい
)
細工・草履作・足駄作・唐紙師・箔打・鏡
磨
(
とぎ
)
・玉
磨
(
すり
)
・
硯士
(
すずりし
)
・鞍細工・
葛籠作
(
つづらつくり
)
・
箙細工
(
えびらつくり
)
・枕売・仏師・経師・塗師の助手・硫黄・箒売・一服一銭・煎じ物売など
賤民概説
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
つら/\
視
(
み
)
たるに数万の石人の
磨
(
すり
)
なしたる玉のごとし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
磨
(
すり
)
硝子とニッケルを組み合わせた、モダーン・タイプの
硝子扉
(
ケースメント
)
になり、なにやらの
工匠
(
たくみ
)
が彫った有名な欄間と、銀の引手のついた花鳥の
絵襖
(
えぶすま
)
が取り払われ
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
真直
(
まっすぐ
)
な
往来
(
おうらい
)
の両側には、意気な
格子戸
(
こうしど
)
、
板塀
(
いたべい
)
つづき、
磨
(
すり
)
がらすの
軒燈
(
けんとう
)
さてはまた霜よけした松の枝越し、二階の
欄干
(
てすり
)
に
黄八丈
(
きはちじょう
)
に
手拭地
(
てぬぐいじ
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
をかさねた
褞袍
(
どてら
)
を干した家もある。
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
つら/\
視
(
み
)
たるに数万の石人の
磨
(
すり
)
なしたる玉のごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
磨
(
すり
)
硝子の
面
(
おもて
)
のように光っていたが、間もなく、そのあたりも漠々とした雲の領域になってしまい、いけなければ
後
(
あと
)
帰りすればいいと、
多寡
(
たか
)
をくくっていた阿曽の希望を
白雪姫
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「清閑院の杉戸をとっぱらって、バアのような
磨
(
すり
)
ガラスの戸をはめこんだのも?」
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
磨
常用漢字
中学
部首:⽯
16画
“磨”を含む語句
磨上
達磨
磨滅
銷磨
琢磨
消磨
磨臼
本磨
播磨
磨硝子
切磋琢磨
達磨船
歯磨
磨針峠
研磨
銀磨
達磨茶屋
磨製石斧
米磨桶
磨師
...